探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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滝行初体験(2)

※この記事は連載として書いています。第1回目から読んでください。

礼拝行

掃除が終わって、次は本堂で14:40から礼拝行(らいはいぎょう)だ。
本堂へ行くと、西海先生が二人の女性、SさんとIさんを紹介してくれる。
正面には、御本尊の庚申不動明王像がいらっしゃる。
一人一人の前に小さな膳があり、ローソクを灯し、線香を焚く。
線香は、3本を持って半分に折ったものに火をつけ、香炉の上に重ねて置く。
本堂には、三方の壁面に、さまざまな仏様や神さまが祀られている。
そこを時計回りに周って、合掌、一礼し、ご挨拶する。


次は、三礼。
仏様に帰依しますという意味の言葉を唱えながら、体を地に投げ打つ動作をする。
インドに起源があり、チベットの五体倒地にも似ている。
合掌して正座した状態から、両足の踵を上げ、左膝を立て、手を使わずに立つ。
そして合掌した手を高く上げた後で、再び正座し、両手の平を上にして上半身を前に倒し、両手を前に差し出す。
途中から、外ではすごい夕立が降り出した。


次に、借りている経本を見ながら、懺悔文(さんげもん)、開経渇(かいきょうげ)、般若心経、聖不動経を3回ずつ唱える。
次に、不動明王、観世音菩薩、弁才天に対してそれぞれ21回ずつ、神仏を称える言葉を唱えながら、再び「五体倒地」を行う。
たとえ涼しい高地といっても、計63回も繰り返すと、汗が流れ落ちてくる。
それが終わると、今度は般若心経七巻、観音経三巻、不動経一巻を唱えて、三礼して礼拝を終了。
般若心経は空で唱えられるが、それ以外のお経は生まれて初めてだ。
それなのに、われながらお経の読み方が様になっている。
観音経あたりは、きっと過去生で唱えていたに違いない。

滝行

45分ほど部屋で休憩した後で、いよいよ17:00から滝行だ。
与えられた白い衣に着替える。
下はパンツも脱いだ状態だ。
外では、さきほどの大雨がウソだったかのように晴れている。
まず本堂へ行き、太いローソクを与えられ、願い事と氏名を赤いマジックペンで書き込む。
「心願成就」と書く。
もちろん個人の願い事などしない。
霊性が向上することにより、他の人々を助けられますように。


着替えを持って、滝場へ移動する。
下の谷間には清流が流れる。
滝不動明王、善如竜王、観世音菩薩、弁才天に御神酒を供え、ローソクを灯す。
みんなでお祈りする。
西海先生が三人に九字を切ってお祓い。
私が最初に滝に打たれることになった。
まず滝に入るとき、打たれるとき、出るときの姿勢などを教わる。
まず親指を中に入れて握りこぶしを作り、腰にあてる。
金剛印といい、滝に入るときと出るときに結ぶ。
滝に打たれるときは、両手で握りこぶしをつくり、胸の前で組む。
頭は下げ気味で、首のうしろのあたりに水がかかるように立つ。


いよいよ本番。
西海先生の脇に立ち、不動明王、観世音菩薩、弁才天の三方に拍手を打ってお祈り。
そして一人で滝の下へ。
まず右肩を落ちる水の下に入れ、次に左肩。
そして正面を向き、後ろに下がって滝に入る。
足は裸足で、木の板の上に立つ。
地下から汲み上げた井戸水なので、夏場といえども凍りそうなほど冷たい。
西海先生が少し離れたところに向き合って立ち、般若心経を唱える。
水量はそれほどでもないというが、かなりの水圧だ。
落ちてくる水はもちろん冷たいが、それよりも、裸足の足の裏の冷たさ。
我慢できないほどに冷たく、辛い。
このまま我慢していたら、心臓麻痺か何かで死ぬのではないかと思うほどだ。


西海先生の般若心経は速めのテンポで唱えているのだが、それがなんと長く感じることか。
やっと終わったと思ったら、続いて不動明王真言を3回唱える。
西海先生の指示で、最後に大声で「エイッ!」と気合を入れて、金剛印を結んで滝から出る。
三方に拍手を打ち、お礼のお祈り。
すぐに着替えて、本堂でお祈りして、終わり。


滝行というものが、これほど辛く苦しいものだとは知らなかった。
滝に打たれていたのはせいぜい1分半か2分かそこらだったろうに、その時間のなんと長く感じたことか。
しかも、今はまだ夏場だから、本当の意味での苦行にはなっていないのだ。
これが冬だったらと思うと、ゾッとする。
痩せて皮下脂肪が少なく、人一倍寒さに弱い人間だというのに。

写経

休憩した後で、18:00からは自室で写経だ。
上に書かれた般若心経のお手本を、上に半紙を置いて筆でなぞるように書く。
無心にならなければいけないのに、いろいろと考えてしまう。
滝行をやった後は、体がポカポカ温かく感じる。
夕方の高地で冷えてきたのに、窓を開けていてもTシャツ1枚で十分だ。
1時間半かかって、やっと書き上げた。

夕食

19:45からは、夕食。
われわれが写経をやっている間に、西海先生が料理してくださったものを、自室でいただく。
メニューは、天ぷら、味噌汁、大根のあんかけ、豆の白和え、キンピラ。
野菜を自家栽培していると言っていたから、それを使っているのか。
動物性の食品は、かき揚げの中の小エビだけ。
ほぼヴェジタリアンディッシュだ。嬉しい。
西海先生は、料理もお上手だ。
どれもみな美味しい。
ご飯は、やたらに量が多い。
女茶碗で2.5杯から3杯ぐらいあるのではないか。
普段だったら、小食の私には食べきれない。
だが、すべて平らげてしまった。
やっぱり修験道の修行は、物理的・霊的にかなりのエネルギーを消耗するのだろう。


21:00に消灯。
寝床の中で本を読もうと思っていたら、明かりを消すようにと言われてしまった。
【続く】


【参考サイト】
常明寺HP: http://www5e.biglobe.ne.jp/~shugen/





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