探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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本づくりの新しい手段〜ドットプレス

戦争だの地震だのと暗い話題ばかり続いたので、少しは明るい話題を。
みなさんにとってはどうかわかりませんが、少なくとも私にとっては朗報です。
ボイジャー(Voyager)という会社を知っていますか?
もともとはMacの世界から出てきた会社です。
たとえば昔だとエキスパンドブックとか、今だと電子書籍のT-Timeというような、新しい自己表現の場を模索しているところなんですね。
T-Time(ティータイム)という電子本の形式は、かなりポピュラーなものになりました。
そのVoyagerが、こんどはドットプレス(.Press)という新しいシステムを構築しました。
それをご紹介します。

画期的なドットプレス

この新しいシステムは、一言でいうと、一般の人たちでも、格安の料金で、電子出版と紙ベースの本(オンデマンド本)の両方を同時に作ることができて、しかも流通経路まで用意してくれているという画期的なものなんです。
これを利用すると、極端な話、著者・編集者・出版者・販売店をすべて一人でやって自分の本を売ることも可能です。
ちなみにオンデマンド出版というのは、注文が発生してから1冊1冊本を作るというもので、一度に大量に作る本よりは1冊あたりのコストが割高になってしまいますが、出版社にとっては、膨大な出版費用を節約できて、大量の在庫をもつ必要がなくなるというメリットがあります。
また読者にとっては、絶版本や希少価値のある本をゲットできるといいうことになります。
まあ読んでみてください。

原稿の作成

このドットプレス、まだ始まったばかりで、試験運用の段階のようです。
そのしくみを、かんたんに説明します。
たとえば今までのボイジャーのT-Time形式などの場合、電子本作成用のソフトを購入して自分で作るというものでした。
この.Pressの場合は、ボイジャーに製作を依頼する形になります。


まず、本にしたい原稿を用意します。
入稿の仕方はいろいろあるんですが、もっとも一般的なのは、テキストファイルとMicrosoft Wordによる方法です。
Wordの場合だと、ルビとかのデータをそのまま生かせるんですが、こちらの方はちょっと高くつきます。
テキスト形式の場合、たとえば章立ては頭に「■」を1個とか2個つけるとかでレベルを表したり、ルビは「智《ち》に働けば角《かど》が立つ」という風に記述するというようなルールがあります。
画像も自由に挿入できて、Wordの場合は普通に画像を挿入します。テキストの場合は行頭に[#画像00001.jpg]という風にファイル名を埋め込むという決まりです。


かんたんですね。入稿方法について、詳しくは下記ページを見てください。
http://www.dotbook.jp/dotPress/3_1_text.html

料金体系

次は、みなさんがたぶん一番知りたいだろうというコストのことです。
これは入稿形式によって異なります。
ここでは、いちばん安く済むテキスト形式の場合を例にします。
この場合、製作費はページ数に関係なく一律1500円です。
ただし本に挿入する画像は10枚までで、これを超える分は、画像1枚につき200円かかります。
たとえば写真を20枚使用したい場合は、基本料金1,500円+画像10枚分200x10=2,000円で、合計3,500円で電子本ができてしまいます。
「ページ数に関係なく」と書きましたが、1冊の本での文字数制限は400KBまでとなっています。
文字数に換算すると、400字詰め原稿用紙にめいっぱい書いて800枚ぐらいだから、普通は十分な量ですね。
詳細はこちらのページにあります。↓
http://www.dotbook.jp/dotPress/9_price_list.html


以上が電子出版の料金で、同時にオンデマンド本を作る場合の基本料金はというと…。
こちらの場合は紙に印刷して製本するものですから、当然ページ数によって料金が変わってきます。
ただしデータ制作料金はページ数に関係なく一律で、4,000円です。
上記の電子本と同時に作成するという条件つきですから、プラス上記の料金(最低1,500円)が追加されて5,500円になります。
その他に、表紙の見本刷り、実費(500円/枚)と送料(600円)がかかります。
これだけ払えばオンデマンド本の雛型というか版下ができてしまいます。
電子本の場合、写真はそのままカラーになりますが、オンデマンド本だと、すべてモノクロ印刷になります。


あとはこれを印刷・製本してもらうだけです。
それはいくらかかるかというと…。
これがまた非常にわかりやすい料金体系なんですが、オンデマンド本の製造コストは、4円×頁数+250円(表紙・製本)です。
ちなみに判型は四六判(130×188mm)と決まっています。ノーチョイスです。
たとえば200ページの本を作るとします。そのときの1冊あたりの制作費は…
(4 x 200) + 250 = 1,050円


なんと、1冊あたり1,050円で本ができてしまうんですね。
すごく安いでしょう?
オンデマンドブックですよ。
オンデマンド本の詳細は、こちらにあります。↓
http://www.dotbook.jp/dotPress/7_3_ondemand.html

流通形態

次は、こうしてできた本をどうやって売るかです。
電子本の場合は、なんにも考える必要はありません。
ボイジャー社が運営する『理想書店』やその他提携しているオンライン書店で販売してくれるんです。
売れたときにボイジャーに支払う手数料は、1冊あたり定価の30%です。
これを印税にたとえると、なんと印税が70%になります。
ちなみに、普通の出版では著者がもらう印税は定価の4%〜10%です。
これが電子出版になると、たとえば、でじたる書房などでは50%です。
ボイジャーのシステムが、いかにコスト的にも安く済むかがわかるでしょう。


しかも、理想書店では、オンデマンド本も販売してもらえます。
この場合の手数料も一律30%です。
電子本の場合、読者が購入して読むには、T-Timeというボイジャーの無料のソフトウエアをインストールする必要があります。
PCだけではなく、iPodとか携帯とかデジカメ(!)でも読むことができるみたいです。
電子本については、こちらを読んでください。↓
http://www.dotbook.jp/dotPress/7_2_finaldotbook.html


電子本の場合は、T-Time形式の本を販売するボイジャーや系列のサイトでしか販売できないようです。
オンデマンド本の場合はそういう制限がなく、たとえば私が作った本を自分のサイトで販売することも可能です。
実際、今こういうシステムを検討中です。
自分で書いた本を自分のサイトで売ってみようかな、と。
中には電子本でなくて紙の本として読みたいという人もいるでしょうから。
電子本の場合は価格設定は売る人の自由ですが、オンデマンド本の場合はいくら安いとはいっても、利益を出すように売るのは大変です。
上記の例だと、単純な原価が1冊あたり1,050円として、それにボイジャーに支払うマージン30%を乗せて更に利益を得ようとすると、普通の本に比べたらかなり高くついてしまいますね。
2,000円ぐらいの価格設定にしないと売れません。
それで、自分のサイトで売ってはどうかということなんです。
この場合だと、たとえばの話、1,500円ぐらいで売れるでしょう。


あるいは、オンデマンド本にISBNを入れ込めば、たとえばAmazonの委託販売でも扱ってもらえるのではないかと思います。
ただ、ドットブックはまだ試験運用段階で、ISBNの取り込みオプションなどはこれから検討するのかもしれません。
つい先日、Amazon.com(or.jpではない)で買った本には、ISBNのバーコードを印刷したシールが貼ってありました。
こういう手もありますね。


このドットプレス、なんだか涙が出てくるほどコストが安くて嬉しくなってきます。
これが企業努力というものでしょう。
私も昨日知ったばかりで、まだわからないこともあるんですが、更に探求してみたいと思います。
別に商業ベースの本に限らず、いままでの自費出版みたいに、できた本を友だちにあげたりすることもできるでしょうね。
「世界にたった1冊の本」ということで、たとえば自分のブログを本にしてみることもできます。
ヴィア・ドロローサ〜イエスが歩いた悲しみの道』を出す手段として、いまのところ最有力候補として考えています。
インターネットにブログというものができて自己表現の場が広がったわけですが、「What's next?」といえば「自分の本」ですね。
いろんな可能性が開けてきます。
みなさんもいろいろと考えてみてください。


※以前に紹介した自費出版の方法と比べてみると良いでしょう。↓
[一般]1冊からの本づくり
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060523/books





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