探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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GHQによる昭和南海地震の極秘資料が発見された+「人工地震」ではない根拠

12月21日に徳島新聞で、興味深い記事があった。
終戦直後の1946年12月21日に発生した昭和南海地震で、GHQ(連合国軍総司令部)が徳島県の被害状況などを記録した内部資料が、米国の大学で見つかったというもの。
戦時中に起きた昭和東南海地震と戦後の混乱期に起きた昭和南海地震については、詳細の被害状況が知られていおらず、貴重な資料だ。


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GHQの極秘資料

今回見つかったのは2種類の報告書で、GHQの徳島軍政部と香川軍政部から上部機関に送ったと思われる。
資料の作成日付は1947年1月4日と1月6日となっている。


この資料は、米国の政治学者ロバート・エルドリッジ氏が米ノースカロライナ州のデューク大で資料を調査しうている時に見つけたもの。
元GHQ幹部が所有する文書を大学に寄贈した資料だった。


昭和南海地震発生時は物資の乏しい戦後の混乱期で、地震の被害などを記録した資料は少ない。GHQ側の資料も被災直後の徳島の状況を詳細に記したものはほとんどなかった。

2つの報告書の概要

この2つの報告書の要旨の一部を、以下に引用する。

1947年12月21日4時21分に地震が発生。徳島県内では揺れが6分間続き、津波で南部の4村が孤立した。食料や衣料品などの救援物資は鉄道や船で被災地に送られた。
高松―高知間の列車の運行が地すべりと橋の崩壊で止まり、19日に再開。高松―徳島、高松―松山間は地震から24時間以内に復旧した。
1947年12月21日4時19分、和歌山県潮岬沖約50キロを震源として発生。M8.0で、徳島、高知、和歌山などの太平洋沿岸に4~6mの津波が押し寄せた。全国で犠牲者1330人、家屋全壊1万1591棟などの被害が出た。徳島県内の被害は犠牲者202人、家屋全壊602棟、半壊914棟、流出413棟など。


この程度の情報ならば、現代に起きた大地震ならば、普通に報道されることだ。
だが、戦時中や終戦直後のGHQ支配下では、そうは行かなかった。
特に戦争の真っ只中に起きた昭和東南海地震では、地震の発生自体が戦況に不利になるために政府が隠蔽して、国民にも海外にもほとんど知らされなかった。


www.topics.or.jp
 

4年前のTOCANAの記事

ちょうど4年前の今日、2013年12月25日に、TOCANAで私が執筆した記事が掲載された。
まだTOCANAがこの年の秋に開設されて間もない時だった。
「封印された戦時中の大地震! なぜ、政府は調査しないのか?」と題した記事だった。
戦時中に発生した鳥取地震(1943)、東南海地震(1944)、三河地震(1945)に関する記事だ。


このトカナの記事は、下記のブログ記事で紹介している。
www.tankyu3.com
 

「人工地震」ではない根拠

これらの3つの大地震が、米国が日本を敗戦に追い込むために起こした人工地震だという説がある。
だが、私はその説を取らない。
なぜならば、昭和南海地震には明らかに前兆現象が起きていた。
「人工地震」ならば、あり得ないことだ。


そもそも、既に日本が敗戦した後の1946年に、人工地震を起こす必然性はない。
そうならば、昭和東南海地震も同じはずだ。
昭和東南海地震(1944年12月7日)と昭和南海地震(1946年12月21日)は2年の間隔が空いていたが、連動地震であり、どちらか一方が「人工地震」だというのも、あり得ない。
なぜならば、この2つは過去に何度もあった典型的な南海トラフの連動地震だったからだ。

『南海地震は予知できる』

『南海地震は予知できる 地震が残した証拠品』(中村不二夫著、高知新聞企業)という本がある。
前述の、昭和南海地震では前兆現象が起きていたというのは、この本の内容を根拠としている。


これは、学者が書いた本ではなく、高知市仁井田の海里マリン病院で、送迎バスの運転手として働く中村不二夫さん(現在74歳くらい)が書かれた本だ。


中村氏は昭和南海地震の生き証人である古老たち(震災当時に漁師だった人など)から聞き取りした結果、以下のような前兆現象があることがわかった。

  1. 異常干潮:地震前日の夕方5時頃から大きく潮が引いていた。
  2. 井戸水が枯れた:高知市の民家では、2~3日前から釣瓶で汲めないくらいに井戸が枯れた。
  3. 海水汚濁:高知県宇佐町沖合いでは操業していたサバ漁船が、船の流れを安定させるための漁具に、ドロドロしたヘドロのような汚物が付着し、海藻が腐ったような異臭がした。
  4. 地震前の暖気:地震の数日前から、12月にしては異常に暑かった。
  5. スルメイカの大漁:その年はスルメイカがよく獲れた。


このような現象は、地中の核爆発などによる「人工地震」では、あり得ない。
東北地方太平洋沖地震でも、様々な前兆現象が起きていたことがわかっていて、同様のことが言える。


中村不二夫さんは、ぜひいつかお会いして詳しいお話を聞きたいと思っている。
『南海地震は予知できる』は、私にとってのバイブルの一つだ。

今日の地震予測まとめ情報

以下に、日々の地震予知・地震前兆関係の内容を記します。

今日の地震

25日に起きた地震は今のところ、和歌山県北部M2.9が1回だけ。

今日の体感

午後に頭痛があり、頭痛薬がイブクイックしかなかったので飲んでしまった。
コーヒーと薬で収まった。
「頭痛~る」アプリでは通常だった。

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