探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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【前兆】大阪北部地震の数年前から地震が多くなっていた~次に来るのは「西日本大震災」?

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今日は、6/18に発生した大阪北部地震(M6.1、歳代震度6弱)の前兆について紹介する。
いままで様々な前兆現象は紹介してきたが、じつは何年も前から小規模な地震が大阪府北部では続いていたということを教えてもらったので、そのことを検証してみた。
また、今後さらに大阪で活断層地震が誘発されるかどうかも考えてみる。

大阪北部地震の予兆?

昨日の記事で、大阪府茨木市北部でヤスデが大量発生していることを教えてくれた人(Aさんとする)から、別の情報を教えてもらった。


今回の大阪府北部地震の震央位置は、何年も前から微細な地震が続いたという。
大阪府北部が震源となる地震などは滅多になく、その都度位置を確認していたので間違いないとのこと。


1995年の阪神大震災の前にも、動いた断層の延長線上の猪名川あたりで、群発地震が続いていたことを思い出したという。
それでAさんは、小さな地震が続くということは、何かしらの前兆なのかもしれないと考えた。

大阪府北部の過去の地震

2018年6月18日に発生した大阪北部地震は、兵庫県南部から大阪府北部を東西に延びる「有馬-高槻断層帯」の東端部分が動いたものと考えられている。
その地震の予兆となるような地震が、起きていたのだろうか。


そこで、気象庁の震度データベースで、大阪府北部が震源となった有感地震を検索してみた。
条件としては、6/18の本震が起きる前の大阪府北部を震源とする震度1以上の地震。
下記が検索結果のマップ。


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表示できるのは最大100件のみなので、降順に表示させると、最古の地震は1987年のものとなる。
これが関東の東京都あたりだったら、こんなに30年以上もの地震が表示されたりは絶対にしない。
近畿地方はどれだけ有感地震の数が少ないかが、よくわかる。


次に、比較対象として、記録開始された1923年から1954年までの31年間を同様の条件で検索してみた。
その検索結果は、23件しかなかった。


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やはり地震が増えていた?

この23件と100件の違いをもってして、大阪北部地震の前兆地震だったとは単純にはいえない。
東日本大震災以降の日本全体の大きな地殻変動の影響も、考えなければならない。


そこで、今年から遡って、各地震がいつ頃起きていたかの分布を調べることにした。
それをまとめて、活断層なども記したのが、下記のマップだ。


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細かすぎて見づらいかもしれないが、元の震度データベースの検索結果が、これ以上大きく表示できないので、仕方なくこれを元にすることにした。


私は25年間ほどSEをやってきて、こういう調査ではその経験が役に立つ。
プログラマーは、一見無秩序に見える集合から「秩序」を見出すことが商売だ。

見えてきた傾向

だが、その経験をもってしても、この解析は手ごわかった。
たとえば、年が経つに連れて、震源が次第にある方向へ動いていったというような傾向は見られない。


震源のマークの脇に、地震発生日を書き込んだが、その文字の色を数年単位で変えて、赤→濃い青→青→濃い緑→緑となるほど年代が遡る。
ただし、すべての地震にその作業を行っているとキリがないので、途中でやめた。


これを見て、まず気がつくのは、本震発生以前には、2017/2/17のM2.9、最大震度1を最後にして、1年4ヶ月ほどストップしていたことだ。
直前になって、有感地震が増えていたということは、なかった。
だが、逆にいえば、それは「静穏期」と呼ぶべき期間だったのかもしれない。


この昨年の地震は、問題の有馬-高槻構造体の近くで起きていた。
それより前だと、大阪府の北端あたりで集中して地震が起きていた。
これらの地震が今回の本震と関係あるかどうかは判断が難しいが、まったく関係なくはないのではないか。


有馬-高槻構造体の付近では、30年以上前から、ごく稀に小規模の地震が起きていた。
また、この活断層の付近ではなくても、Aさんが気づいていたように、数年前から周辺で地震が増えていたということは言えそうだ。
それなのに、地震が全く起きない期間が続いた。
そこで不信に思った人がいたら、防災意識を高められただろう。


もう一つ、今回の本震の周囲では、半径約5kmほどにわたって、数十年も有感地震がなく、空白域があったかもしれないということ。

われわれにできること

こうして見てきたような傾向があったとして、それで「地震予知」ができるかというと、そんなことはない。


ただ、たとえば大阪府北部に住む人は、Aさんがそう思ったように、「最近地震が増えてきていない?」と思うことが重要ではないか。
更に、その後で地震が減ったこと。


私がどんなに暇があっても、全国各地をそのように網羅的に観察するのは困難だ。


だが、少なくとも自分たちが住む土地で地震が起きたら、それを忘れずに、最近地震が増えてきたかどうかとか、どのへんで多く起きているかといったことを調べるのは、それほど難しいことではないだろう。


日本ではどこでも、大地震からフリーだという土地は、ほとんどない。
自分や家族を大地震から守るには、ある程度自分たちの土地で起きる地震の「傾向」を頭に入れておくことが大切だ。

近畿地方の次の大地震は?南海トラフ?

今回の地震が、南海トラフ巨大地震の予兆ではないかという声は、地震学者の中からも出ている。
関連することは、私もTOCANAやこのブログで色々と紹介してきた。


トカナの南海トラフ関連の記事などは、かなり長い間人気記事ランキングの1位に居座っていた(この記事の最後に紹介する)。
今回の地震が、どれだけ日本中で注目を集めているか、特に西日本の人々がどれだけ懸念しているを思わせる。


南海トラフについては、大阪北部地震の後で散々書いてきたので、省略する。
近畿地方の人々で、もしこのことを知らない場合、ずっと知らないほうが幸せかもしれない(?)というマップを以下に紹介する。


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今回動いた(と考えられている)有馬-高槻断層帯以外にも、近畿地方はまるで蜘蛛の巣のように、活断層で埋め尽くされているのがよくわかる。


なので、「もうしばらくは起きないだろう」ではなくて、「次はどこだろう?」と警戒することが大切だ。

次に来るのは「西日本大震災」?

京大の地球物理学者・鎌田浩毅氏は、「大阪北部地震は『西日本大震災』の序章にすぎない」と警告している。


それによると、これまでの災害の流れから、次は2020年前後に「首都直下地震」が起きる可能性が高いという。
その経済的損失の大きさから、改めて、地球科学的に正確な「南海トラフ巨大地震」という言葉ではなく、「西日本大震災」という言葉でこの危機的な状況を認知することが肝要だと考えているという。


そして、それに続くのが「西日本大震災」だという。
南海トラフ巨大地震は、被害総額1410兆円の激甚災害が起こると推定されている。


首都直下地震よりも大規模というのが妥当かどうか別として、これは文字通りの「国難」となる。
この経済的損失の大きさから、鎌田は、地球科学的に正確な「南海トラフ巨大地震」という言葉ではなく、「西日本大震災」という言葉でこの危機的な状況を認知することが大事だという。


もう起きる前から「大震災」というのも変な気がするが、そのくらいの被害が出るのは決して大げさではないと思われる。


歴史的に、南海トラフ巨大地震が起きた前後には、関東大地震(首都直下地震)や富士山噴火も起きている。
日本がいま、そのような巨大災害シリーズのさなかにいることは、忘れてはならないだろう。


※この記事を読んだAさんから、上町断層が動いた説が出ていると指摘があった。
これについては長くなるので、後日また検討したい。


【参考】


【追記】2018/07/05 20:35

下記の通り、頭痛体感あり。
https://www.instagram.com/p/Bk2Tv3An2P8/
【体感】7/5 夕方からズキンとする頭痛が始まり3日連続。「頭痛ーる」では夜から「やや注意」で、明日は大丈夫。この程度の低気圧要因でここまでならないので、やはり7/6~9に関東で中規模または複数の地震に注意か。 @kokanranger #地震 #地震予知 #地震前兆 #体感 #LINE


大阪東部のラドン濃度の件は、7/1に揺れたのを忘れていて、もしかすると数日は揺れないかもしれない。
現在は最低レベル(?)で落ち着いている。
むしろ広島がかなり上昇し、下降を始めた?
市川も上昇中。
www.radgraph.com



https://www.instagram.com/p/Bk1DPFpHQNh/
【愛弥美】先日、家族で遊びに行って帰宅したら、庭に見知らぬ自転車とキックボードが。ある奇特な人が、わざわざ車で持ってきてくれのだ。あやは大喜び。補助輪を買って練習させよう。Aya with her new bicycle given by my friend.#愛弥美

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