探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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【前兆】記録的大雨の中で大地震との関係を考える~「雨が降っている時は地震が起きない」は本当?

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昨日から各地で記録的な大雨となっていて、大きな被害が出ているところもある。
西日本では避難所へ避難した人々もいる。
このような状況で、大雨と地震の発生には関係があるかどうかを検討し、雨や台風から何らかの地震発生の予測ができるかどうかを考えてみたい。

【目次】

 

鍵田忠三郎氏の説

雨と地震の関係について、日本でいち早く考えていた人として、鍵田(かぎた)忠三郎氏がいる。
そう名前を書いてもわからなくても、「地震雲研究の先駆者」といえば、「ああ、あの人?」とわかる人もいるかもしれない。


「地震雲」の名付けの親としても知られる鍵田氏(1922年7月25日 - 1994年10月26日)は、奈良市長や衆議院議員の政治家の仕事のかたわらで、地震雲を研究された方だ。


『これが地震雲だ−雲はウソをつかない』(鍵田忠三郎、中日新聞本社)といった著書は、地震雲を研究しようという人間が、これを読まなければ話にならないというものとなっている。
ただし、それは地震雲というものを完璧に解説しているという意味ではなく、また私が鍵田氏の説をすべて同意しているわけでもない。


「話にならない」と書いたのは、あくまでも地震雲というものを研究するにあたっての「たたき台」にすべきという意味だ。

鍵田氏が説く雨と地震の関係

鍵田氏の地震雲の研究は、観天望気的な考え方が基本となっている。
その説くところは、おそらく文化系のバックグラウンドであるため、科学的用語を用いた理論とは、かなり異なっている。


はっきり言って、雲をつかむようなところがある。
(地震「雲」の研究だから、つかんでもいいのか…)


そのような人が書く本だから、書かれていることを「はいそうですか」と無批判に受け入れることは出来ない。
それでもなおかつ、探求してみたいという気にさせてくれる研究ではある。


前述の『これが地震雲だ』から、雨と地震の関係についての記述を以下に挙げてみる。

(1) 雨・風・雷・台風・地震などは、大地の中の不調和を治すためのもの。


(2) 地震の前には震源地一帯が高温になるが、これも地中の不調和のため。


(3) 雨の前には地温が上昇し、地中の水位が上がり、雨が降る。地震と雨の発生の原因は同じなので、雨の日には地震が少ない。


(4) 雨がどんどん降っても、その調和作用が追いつかない場合には、地震が起きることもある。


(5) 人間が自然界の造物に手を加え不自然な状態にするほど災害は大きくなる。


www.tankyu3.com

 

降水量と無感地震回数の比較

上記の説の中で、今回は特に(3)と(4)の、雨と地震の発生の関係について検討する。


鍵田氏によれば、(1)にあるように、雨・風・雷・地震などは、大地の中の不調和を「治す」ために起きるものだという。
そして(3)(4)にあるように、雨と地震は同時には起きない傾向にあるという。


ちょうど現在、西日本を中心に大雨が続いているため、実例をもとに検討してみることにしたい。
下記の図は、7/5 15時~7/6 15時までの全国の積算降水量を示す。


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赤印の棒状の立体は、期間内の降水量が100mm以上という最高の値を示し、更にその高さで雨量の多さを示している。


次に、記事の冒頭で示した図は、おなじみ「あなご君」の20:30時点でのマップだ。
この時点までの24時間以内に起きた地震(Hi-net提供の無感・有感地震)の震源をマッピングしたもの。
このマップを、下記に再度示す。


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そのマップ上に、前述の積算降水量が赤印である(100mm以上で特別に降水量が多い)地域を、赤線で囲んでみた。
また、10mm未満で特別に降水量が低いエリアは灰色線で囲んだ。
かなり適当にフリーハンドで描いているので、参考程度にとどめてください。

雨と地震は同時に起きない?

上記のマップで、赤線で囲んだ西日本のエリアでは、地震の震源マークが少なく、あまり地震が起きていなかったように思われる。
逆に、灰色線で囲んだ東北地方などでは、通常はあまり地震が多くないが、多少地震が起きているように思える。


ただし、赤線枠内でも、例外として大阪北部地震の余震が起きている高槻市周辺と岐阜県(黄色線で囲んでいる)では、かなり地震が集中して起きているようだ。


これだけでは判断が難しいので、比較対象として、あなご君の元データであるHi-netで、今日から過去30日間の無感地震を含めた震源マップを以下に示す。


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それから、下記がHi-netの過去24時間の震源マップ。


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このHi-netマップ(特に過去24時間分)とあなご君の24時間以内のマップを比べてみると、私が赤く囲んだエリアは、もともと地震が少ない地域だということもあるのかもしれない。
だが、感覚的には、やはり西日本の大雨が降ったあたりでは、地震が少なくなっているように思えてくる。


ただ、この1つの期間では結論を出すのが難しく、今後も別の期間のデータを用いて、同様の検証を行いたい。

今回わかったこと

「雨の日には地震が少ない」と以前から言われているが、私の長年の地震の研究の経験でいうと、やはりそういうことが言えそうだ。
これについては、「ある地域で大雨が降っている間は、大地震が起きていない」といった結果を導き出すような検証を後日行いたいところだ。


また、大阪北部の余震域のように、たとえ大雨が降っても、それでも(無感)地震が多く発生する地域が(例外的に?)あるということも、今回の検証でわかった点だ。
このことを前述の鍵田理論で説明すれば、「大雨が降っても大地の『調和』を取り除けないために、地震が起きている」ということになるだろうか。


鍵田説が正しければ、たとえ大雨が降った後でも、それでも地中の「不調和」が治らなかった場合は、「では次は地震を起こすわよ」ということになるのだろうか。


やはり、気象、気圧、雲、台風などと地震との間には、密接な関係があるように思う。
雨と地震の相補関係(?)についても、かんたんには否定できない部分があるのではないかということで、今後も探求を続けることにしたい。


今日24時間で、10時36分に相模湾(M1.8、最大震度1)、0時40分に千葉県北西部(M3.3、最大震度1)の2回しか有感地震が起きていないのも、気になるところだ。
明日は七夕だが、結局スズさんが見た夢(七夕までに大地震?)が現実にならずに終われば良いと思う。


【参考】

「あなご君」 Google MAP
Hi-net Hypocenter Maps
鍵田忠三郎氏の地震雲の研究について。

台風8号と大雨の最新情報

最後に、台風8号の情報などを。
明日7日午後には、猛烈な勢力となる見込みだという。
予想進路は、以下の通り。


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日本から西の方へ離れていく予測であるものの、今のところは沖縄本島あたりを直撃しそうだ。
沖縄県の方々、大雨の後でもあるし、くれぐれも気をつけてください。


次に、大雨については、西日本で河川の氾濫や土砂崩れが相次いで、交通網が終日混乱した。
現在、福岡、佐賀、長崎、広島、岡山、鳥取、兵庫、京都の8府県に「大雨特別警報」が出ている。
すでに大きな被害や犠牲者も出ているが、大雨は8日にかけて降り続くとのことで、まだあまり被害が出ていないところも含めて、十分に注意してすごしてください。


これが地震雲だ―雲はウソをつかない

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決定版 これが地震雲だ―雲はあなたを大地震から救ってくれる

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