探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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海の女神と「龍族」


このブログで何度も書いているように、私はなぜか海の女神さまにご縁がある。
オトタチバナヒメ弟橘媛、弟橘比賣)さま、ジャワ島のラトゥ・キドゥル(ニャイ・ロロ・キドゥル)さま、中国の媽祖(まそ)さま、宗像三女神
そして海ではないけれど、弁才天さま(元はインドの川の女神サラスヴァティ)。
【写真:走水神社の弟橘媛さまのレリーフ】


オトタチバナヒメさまとラトゥ・キドゥルさまの共通点は?
それは、人間だったときに、海に身を投げて、海を司る女神となったことだ。
では、中国の媽祖(まそ)さまは、どうだろうか。
生きながらにして天上へ昇ったという伝承があるが、もうひとつヴァリエイションがある。
それによると、媽祖さまは海で溺死したというのだ。
人間だったときには、偉大な巫(巫女=シャーマン)だったという。
そういう人が、なぜ溺死したのだろうか。
どちらの伝説が真実に近いのかわからないが。

桜姫

昨日の夜、風呂に入りながら考え事をしていて、ハッと気づいたことがある。
ラトゥ・キドゥルさまの伝説には、龍宮伝説と共通する部分がある。
スノパティは海底の南海の女王の宮殿へ行き、二人は愛し合った。
その後、彼は元の世界に戻ってジャワの王となった。
『小桜姫物語』によれば、オトタチバナヒメさまも、龍宮系(龍神系)の女神さまなのだという。↓

(上記ページから「次ページ」へと読み進んでください)


ちなみに、「小桜姫」さまは、かつては人間として存在した霊的存在だとされている。
『小桜姫物語』は、浅野多慶子夫人という霊媒を通じて、その守護霊である小桜姫が語った話だ。
桜姫は、ある日龍宮を訪れた際に、弟橘姫さまが玉依姫さまのご子孫であり、御分霊を受けたお方であると伺った。
この2柱の女神さま方は、「龍宮界」の存在であるらしい。
こういうことを信じられない人たちにとっては、夢物語としか思えないだろうが。


では、媽祖さまは?
媽祖さまも、「竜女」と呼ばれたりするという。
媽祖さまは海を支配する竜王と同等に見られているのだ。
そのため、各地の媽祖廟では、龍の装飾がほどこされている。
横濱媽祖廟でもそうだった。

ラトゥ・キドゥル伝説には、媽祖伝承に影響を受けた部分があるのかもしれない。
このジャワ島の女神さまもまた、龍宮界の存在なのかもしれない。

龍族

つまり、この国が異なる3柱の女神さまたちは、みんな「龍族」(龍神系)であるのかもしれないのだ。
そこで、民俗学者吉野裕子さんの説を思い出した。
「日本人は蛇の子孫である」というショッキングなものだ。


大陸の北方から渡来したと思われる出雲神族は、蛇トーテムの龍族だった。
天孫族が婚姻を結んだトヨタマヒメやタマヨリヒメも龍宮界の存在であり、龍族だったのだろう。
スサノオヤマタノオロチ退治神話には、大陸の神話と共通する部分がある。
だが、スサ族が出雲神族を侵略した事実をもとにしているのではないか。
スサノオ神が元々は出雲族ではないことは、『謎の出雲帝国』を読めばわかる。そのへんを押さえておかないと、歴史観がまったく違ってきてしまう)


以前に、民俗学者吉野裕子(ひろこ)氏のことを検索していて、昨年亡くなられていたことを知った。

私が神棚に祀る諏訪大明神建御名方神)もまた、蛇神といわれる。

蛇は邪ならず

蛇(神)は邪悪な存在ではないと思う。
べつに諏訪の神さまがついていると言われるからそう思うのではない。
長年の探究の結果として、そう思わざるを得ないのだ。
吉野裕子さんは、「蛇は日本人の祖先神」だと主張した。
この人の説は「やりすぎ」と思う点が多々あるが、頷ける部分も少なくない。
非常にセクシャルな部分もあって、妖しい学説が好きだ。
じつは「隠れファン」だったのかもしれない。
『蛇―日本の蛇信仰』(吉野裕子著、(講談社学術文庫) は、この問題に関心をもつ人にとって必読の本だろう。

蛇 (講談社学術文庫)

蛇 (講談社学術文庫)


ちなみにこの人、日舞から民俗学者に転向したという超変り種だ。
蛇と日本人との密接なつながりは、出雲族がもたらした部分が大きいのではないか。
「日本人は蛇の子孫」ということが言えるとしたら、それは蛇トーテム(?)の出雲族ではないだろうか。


西洋では、龍や蛇は邪悪視されている。
だが、アジアの文化圏では、龍は善良な存在だとされる。
もっとも、悪い龍もいるようだが。
もとより日本列島は「龍体」なのだ。
龍体の上に住む、「蛇の子孫」というわけだ。
Photobucket

龍族

もしかして、私自身も「龍族」なのかもしれない。
だから、「呼ばれる」のではないか。
沖縄のシャーマンなどにも、「あなたも龍族です」と言われたことがある。
南九州へ聖地巡礼したときにも、トヨタマヒメさまやタマヨリヒメさまが祀られた神社でお祈りしていて、引っ張られたものだった。
拝殿前で立って祈っているうちに、グイグイと前へ引っ張られて、倒れそうになるのだ。
「近う寄れ」ということなのだろうか。


ちなみに、「玉依姫」は固有名詞ではなく、普通名詞的な呼び名だったという。
玉依姫という名前は、たま(神霊)の依代(よりしろ)になる姫という意味で、巫女(シャーマン)的な女性のことだ。
かつての日本では、そう呼ばれる女性が多くいたのだろう。↓

私の周囲には、玉依姫さまにご縁があるとか、守護霊だとかいう女性がけっこういる。
そういう人たちにとってのタマヨリヒメさまも、皇室の祖先神とは別の存在なのかもしれない。


2005年夏の九州聖地巡礼の時には、トカゲの神遣いもよく現れた。
聖地巡礼をしていて、よく雨をとめてもらえるという不思議現象も、龍神の恩寵によるものではないかと密かに思っている。


※蛇足だが、美智子皇后さまがオトタチバナヒメさまに強く惹かれるというのは、何か過去生の経験から来ているのではないだろうか。


【参考サイト】

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