探求三昧 - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

地震前兆・超常現象研究家の百瀬直也が地震予知・災害・防災・予言などを探求するWeb/ブログ

探求三昧 by 百瀬直也




 

【地震予測】研究『津波地震』はなぜ夏に多いのか?~巨大地震ではなくても大津波は起こり得る


f:id:nmomose:20200429214020j:plain

この記事は、4/22に書いた記事で、自分に課した「宿題」として調べたことを内容としている。それは「津波地震」の発生時期で、なぜか夏季に集中していたことが偶然ではないと思って、調べてみた。


 

「宿題」としていたこと

「津波地震」は、海底の変動の速さが遅い地震であり、地震の規模にしては大きな津波の被害が出ることが多いものだ。
4/22の記事では、過去の日本で起きた「津波地震」として3つを挙げた。

それらは、明治三陸地震(1896/06/15、38.2m)、根室半島沖地震(1973/06/17、2.8m)、鳥島近海(1984/06/13、130~150cm)と、いずれも6月中旬に起きていた。
※カッコ内に津波の最高の高さを示す。

この一致はどこから来るのか?
この時は、答えが見いだせなかったので、今後の宿題にさせていただくと書いておいた。

津波地震について

津波地震は、人が感じる短周期の成分では比較的小さな揺れで終るが、一見小規模のようでも実は総エネルギーが大きな地震となる。
そして海底面の変動も大規模で、予期せぬ大津波によって大きな被害が出ることもある。

明治三陸沖地震津波(1896年)がその例で、原因となった地震は、Mt8.2~8.6、あるいは津波の大きさを考慮してM8.25に改められた。
※Mt:津波マグニチュード

津波地震では、表面波マグニチュードより津波マグニチュードの方が大きくなる。

過去の津波地震

以下に、19世紀以降に日本と海外で起きた津波地震を示す。
ここでは、「ダイポールモード」は、とりあえず気にしなくても良いです。

【凡例】Ms:表面波マグニチュード、Mw:モーメントマグニチュード(エネルギー量)、Mt:津波マグニチュード、【正/負IOD】:ダイポールモード、【エ】:エルニーニョ、【ラ】:ラニーニャ、後:エルニーニョ/ラニーニャの1年後以内

【エ】1896~97年(2年間)
1896/06/15:明治三陸地震、Ms7.2、Mw8.0~8.1、Mt8.2~8.6、A:親潮域
----
【エ】1946年春~1947年春(1年間)
1946/04/01:アリューシャン地震、Ms7.4、Mw8.1、Mt9.3
----
【ラ】1973年夏~1974年春
1973/06/17:根室半島沖地震、M7.4、Mw7.8、Mt8.1、A:親潮域
----
【エ】1982年春~1983年夏(1年間)
【正IOD】1983年初夏~晩秋
1983/05/26:日本海中部地震、Ms7.7、Mw7.9、Mt8.1、N:日本海
----
【ラ】1984年夏~1985年秋
1984/06/13:鳥島近海、Mj5.9、Ms5.4、Mt7.3、B:黒潮域
----
【エ】1991年春~1992年夏(1.2年間)
----
【負IOD】1992年初夏~晩秋
後:1992/09/02:ニカラグア、Ms7.2、Mw7.6~7.7、Mt7.9
----
後:1993/07/12:北海道南西沖地震、Ms7.6、Mw7.7、Mt8.1、N:日本海
----
【正IOD】1996年初夏~晩秋
1996/11/12:ペルー沖(ナスカ)、Ms6.6、Mt7.7
----
【ラ】2005年秋~2006年春
----
【正IOD】2006年初夏~晩秋
2006/07/17:ジャワ島南西沖地震、Mw7.2、Mt8.0
----
【正IOD】2010年初夏~晩秋
【ラ】2010年夏~2011年春
2010/10/25:スマトラ島沖地震(2010年10月)、Mw7.3、Mt8.3

 

集計

以下に、季節毎、岡田正実氏の地域区分、エルニーニョ/ラニーニャ期間の別によって集計してみた。

◎国内の地震の季節

春季:1
夏季:4
秋季:0
冬季:0

◎国内の地震の区域

A(親潮域):2
B(黒潮域):1
K(千島域):0
H(北海道):0
S(本土北):0
I(本土南):0
N(日本海):2

f:id:nmomose:20200428221223j:plain
 

◎エルニーニョ/ラニーニャ期間

エルニーニョ現象中:3
エルニーニョ1年後:2
ラニーニャ中:4
ラニーニャ1年後:0

推論

こうして見ると、日本国内で発生した5つの地震のうち、4回は夏季に発生していて、残りの1回も5月26日と、ほぼ夏季の時期に起きていた。

また、すべて5月下旬から7月中旬に集中していた。
特に3回は、6月中旬に起きていた。

この季節の偏りは、どういう理由があるのだろうか。

一般に、夏から秋にかけては、潮位が最も高くなる。
そのために、それほど巨大な地震でなくとも、津波が発生する一因になっているのかもしれない。

夏に潮位が高くなる原因は、下記の2つと考えられている。

・海水温が高くなって海水が膨張するため。
・他の季節と比べ、日本付近の気圧が低くなり、その分海水が吸い上げられるため。

 

まとめ:津波地震で注意すべきこと

以上だが、これらのことから言えるのは、たとえ巨大地震というほどの地震ではないとしても、それが「津波地震」であれば、甚大な被害が出る津波が襲ってくる可能性があるということだ。

特に、国内の津波地震は、すべて「A:親潮域」、「B:黒潮域」、「N:日本海」のいずれかで起きていた。

そして、これも今、書いていて気づいたことだが、すべて日本の北部の北海道~東北で起きていた。

つまり、北海道・東北で夏季に大きな地震が発生した時には、沿岸部に住んでいる方々が即考えるべきことは、「大きな津波が来るかもしれないから避難しよう」ということだ。
特に、お年寄りや体の不自由な方が身近にいる場合は、速攻で避難を始めなければならない。

noteアンケート

アンケートに回答していただいた方々、ありがとうございました。
4/26の記事でお願いした、どういうnoteが読みたいですかというアンケートのこと。


 

実は、ヒプノセラピストマリアさんとの対話については、アンケートに入れるまでもなく、初めから作ることに決まっていた。
すると、70%以上の人がそれを望んでいるので、マリアさんの人気の高さを改めて感じた。

そのノートは、定期購読マガジンといって月々支払う形で、最初の月はお試し期間として無料で読める。

マリアさんは、今までアメンバー限定で書いていたようなことも、書いてくれると言っている。

今日は、このブログのトップのメニュー下に、私のnoteへ飛ぶバナーを追加した。


https://www.instagram.com/p/B_jZ4QyA83_/
Naoya Momose - 百瀬直也 on Instagram: “Amazonで貴重な資料を入手した。地震学者・今村明恒氏が、過去の大地震でどのような前兆現象があったのかをまとめた遺稿集。関東地方では周期的に大地震が起こるものと予想し、1905年に雑誌『太陽』で、今後50年以内に東京での大地震を警告して、18年後に大正関東地震として現実となった。Amazonで1700円で購入したが、今は最後の1冊が6700円になっていて、こんな価格だったら泣きそうになって購入を迷っただろう。…”


【動画】


Copyright (C) 2004-2020 Naoya Momose - 百瀬直也. All Rights Reserved. Email