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【地震前兆百科】水中・水辺の動物:海水魚:タイ(鯛)


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タイ(鯛)は、狭義にはタイ科のマダイを指すが、ここではスズキ目スズキ亜目タイ科の総称としての広義のタイを扱う。
大地震の前兆としては、少例だが、タイが大漁だったという例などがある。


関東大震災

1923年9月1日の関東地震(大正関東地震、関東大震災、M7.9)の前日に、伊豆温泉・真鶴寄りの海岸で、夜の食料を捕るつもりで、4人の人々が海にダイナマイトを投げ込んだ。
すると、大きなクロダイ、スズキ、ボラなどが2つの俵俵いっぱいに捕れた。

新潟地震

1964年6月16日に新潟地震(M7.5)が発生し、最大震度5、犠牲者26人の被害地震となった。
その前の6月上旬に、震源地となった粟島(新潟県岩船郡粟島浦村)近海で、大型のタイが数年来の大漁だった。

伊豆大島近海地震

1978年1月14日の伊豆大島近海地震(M7.0)の前後には、矢筈出し漁場でタイの漁獲量の変化があった。
この漁場は、地震の震源に近い稲取(静岡県賀茂郡東伊豆町)と大島のほぼ中間に位置し、キンメダイやムツなどがよく釣れるところだ。


地震発生の前日には、30年近くも一本釣り漁業に専念していた漁師でも、キンメダイがまったく釣れなかった。
だが、地震の2日後から3~4日は、異常なほど釣れるようになったという。

阪神・淡路大震災

1995年1月17日の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震、M7.3)の前には、震源域の明石海峡でマダイが不漁となった。
だが、「前兆証言1519!」にある報告によると、地震の2日ほど前に明石近海で大漁になり、淡路近海でとれるマダイなどもよく捕れたとある。


淡路島南部の定置網には、数日前から例年の30倍にあたる約7トンの水揚げがあった。
通常ならば漁獲量が現象する冬にもかかわらず、過去の漁獲記録を塗りかえる豊漁となった。

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阪神淡路大震災以後、地震による魚の生態や漁況変化などの調査を続ける大阪府環境農林水産総合研究所の鍋島靖信研究員は「明石海峡付近で越冬するマダイが地震からの大規模な忌避移動をした可能性がある」と語っている。


「前兆証言1519!」では他に、神戸市垂水区塩屋町の沖合にボートを出してチヌ(クロダイ)釣りをしていた人が、いつもは一人で中型を2~3匹釣るほどだが、地震の9日前には、3人で中型から大型のチヌを合計35匹ぐらい釣り上げた。
こんなに釣れたのは、釣りを始めて以来初めてのことだという。

まとめ

・漁場で大漁となる(数日~1日前)
・前日に不漁だったのが、地震の後には大漁に転じる。

【参考文献】

動物は警告する!―地震予知読本

動物は警告する!―地震予知読本

前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分

前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分



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