【地震予測】トカラ列島近海M6.0の地震~なぜ地震が多発しているのか?南海トラフ地震は始まりつつある?

2021/12/09

群発地震 地震予測 地震連鎖 南海トラフ

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今日はトカラ列島近海でM6.0最大震度5強の地震が起きたが、国内全体も含めて、なぜこんなにも地震が多発しているのか?

「南海トラフ地震は始まりつつある」というニュース記事があるので、それについての意見も書きたい。

■なぜ地震が多発?

いま国内で地震が多発していて、大きな地震が続くのではないかと心配な人も多いだろう。

なぜこんなにも地震が多いのだろうか?

これは今まで何度も書いてきたことだが、再度まとめておく。


(1) 南大西洋M8.1と2回の海底火山噴火

まず、下記の通り、7月と8月に海底火山の噴火が続いた。

参考までに、月相データも付記する。


【新】2021/07/09

【+4】2021/07/13:手石海丘海底噴火

【新】2021/08/08

【+4】2021/08/12:英領サウスサンドウィッチ諸島、Mw8.1。

【+5】2021/08/13:福徳岡ノ場海底噴火で新島形成

【+6】2021/08/14:中米ハイチ地震、Mw7.2、犠牲者700人以上。


【-4】2021/09/17 02:12:諏訪之瀬島噴火

【-2】2021/09/19:スペイン領カナリア諸島ラパルマ島・クンブレビエハ火山噴火

【満】2021/09/21


特に福徳岡ノ場の海底噴火は戦後最大級の火山噴火だが、当初はメディアではあまり話題にならなかった。

だが、このような大規模な噴火が起きれば、特に海底火山ということに注目して、わかっている人はいち早くアラートを出すべきなのだ。


また、南大西洋サウスサンドウィッチ諸島のM8.1の地震も、位置的に「ヤバイ」と思わなければならない。

その後にリング・オブ・ファイア全体が活発になっていき、東日本など国内に回ってくると警告しておいた。


(2) 10月からの関東圏の地震多発

その警告通りに、10月に入って連日のように頭痛があり、「ダウン」する日々が続いた。

こんなことは今まで、もしかすると東日本大震災の前までさかのぼらないと無かったかもしれない。

あの頃は某なんたらモードの携帯用ソフトウエア開発に携わっていた。

頭痛が起きても簡単に休むわけにはいかず、アンメルツよこよこを額に塗って誤魔化していた。

(非常手段なので真似してはダメ)


また深刻な体調不良かと思ったが、その後に関東で頻繁に地震が起きるようになって、ある意味安心した(?)

下記は、小規模な地震は省略している。


【新】2021/10/06

【0】2021/10/06 02:46:岩手県沖、M5.9、最大震度5強

【+1】2021/10/07 22:41:千葉県北西部、M5.9、最大震度5強

【満】2021/10/20

【0】2021/10/20 11:43:阿蘇山中岳第一火口で噴火。

【+4】2021/10/24 14:11:台湾付近、M6.3、最大震度2

【新】2021/11/05

【+6】2021/11/11 00:45:宮古島近海、M6.5、最大震度3

【-5】2021/11/14 11:08:イラン南部、M6.3、犠牲者あり。


(3)部分月食→皆既日食

そして、これも警戒していた11/19の部分月食と12/4の皆既日食の連続。


【月】2021/11/19 18:02:部分月食、調停

【-6】2021/11/28 19:52JST:ペルー北部、M7.5

【-5】2021/11/29:諏訪之瀬島噴火

【-5】2021/11/29 21:41:鳥島近海、M6.6、最大震度2

【-4】2021/11/30:フィリピン・ピナトゥボ山噴火。噴煙高度1万3000m

【日】2021/12/04 16:43:皆既月食

【0】2021/12/04午後:東ジャワ・スメル山噴火、犠牲者13人

【0】2021/12/04~:トカラ列島近海で群発地震

【+1】2021/12/05~:伊豆大島近海で群発地震

【+4】2021/12/09 11:05:トカラ列島近海、M6.0、最大震度5強


結果的に、日食当日に日本中を騒がせているトカラ列島近海と、翌日には伊豆大島近海の群発地震が始まった。

そして東ジャワではスメル山の大噴火も起こった。


そして今日のトカラ列島近海のM6.0、最大震度5強。

そこまでの規模は意外だったが、まだこれでも終わらなそうだ。


■トカラ列島近海

今日のテレビニュースを見ていたら、この地震で震度5強を記録した悪石島の住民は、これまで体験した地震で一番大きな揺れだったと語っていた。


たしかに、トカラ列島近海では、1919年以降にM6.0以上の地震は意外に少なくて、4回だけだった。

頻繁に地震が起きていても、これほど大規模な地震は稀なのだ。


また伊豆大島近海では、同時期・同規模は11回起きていた。


しかもトカラ列島近海では最大でM6.5で、そう大きな被害や津波をもたらす地震が起きていたわけではない。

むしろ、巷で「トカラの法則」と言われるくらいで、同時期に他の震源域で大きな地震が起きることを警戒すべきだろう。


■「南海トラフ地震は始まりつつある」?

今日のNEWSポストセブンの記事で、「南海トラフ地震は始まりつつある」というのがあった。



こういう記事タイトルだと、取材される人は大体予測がつく。

すると、案の定、そのうちの一人の学者さんだった。


「国民的なパニックを引き起こしかねないので、“可能性が高まっている”とは口が裂けても言えないでしょう」


そこまで言う?

相変わらずという感じだ。

たしかに、この数十年で西日本で起きた大きな被害地震は、長期的な意味での南海トラフが動き出す前兆だという科学者の意見もある。


前述の表にある、過去にトカラ列島近海で起きたM6超の地震は、タイミング的には昭和の2つの南海トラフ地震の前兆的なものだったとは、あまり思えない。


もっと小規模の、M1.0以上くらいの地震の一覧を見ると、その感が更に強くなる。

むしろ、昭和東南海地震の直後に余震的に起きていた地震が多い。


トカラの群発地震は、南海トラフよりも他の地域で大きな地震が起きる可能性を優先的に考えておいた方が良いのではないだろうか。



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