【災害】大雪の後は大地震が起きやすいことがデータで判明~降雪の後で大地震の例と東京の降雪の傾向

2022/02/10

tocana ラニーニャ 海洋現象 黒潮 災害 地震

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今日TOCANAで、私が執筆した記事が掲載されたが、4年前の記事の再掲で、大雪の後で大地震が起きやすい傾向を紹介している。

内容に訂正事項があるので、そのことも後で書くことにする。


■TOCANAの記事

今日のTOCANAの記事は、『【警告】大雪の後は巨大地震が起きやすいことがデータで判明!! 悪夢の首都直下地震に備えよ』と題したもの。


これは、2018/01/27に掲載された記事の再掲だ。




この記事の内容については、訂正事項があるので、あとで解説する。

まずは、下記のトカナの記事を読んでみてください。



■訂正事項

このTOCANAの記事で書いたことのうち、大きな考え違いがあった。

大雪の後で大地震が起きた事例で挙げたものは、以下の通り。


(1)五六豪雪(1980年12月~1981年3月):

東北地方から北近畿に記録的豪雪。

→ 1981年1月19日:三陸沖でM7.0、最大震度4


(2)五九豪雪(1983年12月~1984年3月):

日本列島全体で記録的豪雪。

→ 1984年1月1日:三重県南東沖でM7.0、最大震度4。

→ 1984年3月6日:鳥島近海でM7.6、最大震度4。


(3)平成23年豪雪(2010年末~2011年2月):

全国的豪雪。

→ 2011年3月11日:東北地方太平洋沖地震(M9.1、最大震度7)


(4)2016年1月24日:

九州各地で大雪。

→ 2016年4月16日:熊本地震(M7.3、最大震度7.3)


(5)2017年1月17日:

イタリア中部アブルッツォ州で大雪となり、非常事態宣言。

→ 2017年1月18日:イタリア中部でM5クラスの地震が連続発生、雪崩などの被害。


ここで挙げた地震のうち、(1)~(3)の後で起きた地震はすべて沖合が震源で、今考えると、大雪との関係があることは考えにくい。

この記事で紹介した米国の「季節負荷」の研究は、あくまでも内陸で起きる地震を対象としているものだろう。


また、(5)の九州各地で大雪の例は、いま調べてみたところ、熊本地方では「大雪」とまではいかず、1月に数センチの積雪があった程度だった。

このため、それが「トリガー」となってM7.3の大地震が起きたとは考えにくい。


(6)のイタリアの例だけは、地震との関係は、可能性としてはあるかもしれない。


以上、考慮不足で書いてしまったことで、お詫びして訂正します。


■黒潮大蛇行の影響

今日のTOCANAの再掲は、今朝の東京などで降雪があったので、急遽掲載されたものだろう。


以前にも書いていたが、現在発生しているラニーニャ現象も黒潮大蛇行も、東京あたりに雪をもたらす要因となり得る。


ラニーニャ現象では、日本の南方で海面水温が高くなる。

その結果として積乱雲が発生して、偏西風で日本に寒気が入りやすくなり降雪となるという。


また、以前に紹介したが、鹿児島大学で『黒潮大蛇行の低気圧と降雪への影響を発見』という研究があった。

2012年9月25日に発表された鹿児島大学の中村啓彦教授らの研究では、黒潮が大きく蛇行している時に、南岸低気圧にともなう雪が東京に降りやすいという。


黒潮のような巨大海流の流路変化に伴う海面水温分布の変化は、上空を通過する低気圧の活動にも影響を及すことを世界に先駆けて示したものだ。


黒潮は、低緯度から中緯度へ膨大な熱を輸送している。

そして、東海沖で黒潮が直進するか大蛇行するかで、黒潮上空の大気の状態が変わると推測されるという。


■東京の雪

今年になって、2022/01/06にも東京都で10cm以上の積雪があった。

今冬は、この東京に雪をもたらすラニーニャ現象と黒潮大蛇行がダブルで発生しているために、今日の雪もあらかじめ予測されたものだった。


気象台が開設されて以来の、東京都の降雪記録ベスト10は以下の通り。

ラニーニャ現象が起きていた時は【ラ】、黒潮大蛇行は【大蛇行】とする。


01位:46cm (1883/02/08)

02位:38cm (1945/02/22)

03位:36cm (1936/02/23)【大蛇行】

04位:33cm (1951/02/15)

05位:31cm (1887/01/18)【ラ】

06位:30cm (1969/03/12)【準大蛇行】

07位:27cm (1925/01/30)【ラ】

08位:25cm (1892/02/19)【ラ】

09位:23cm (1994/02/12)

10位:23cm (1968/02/16)【ラ】


ここで、1969年の【準大蛇行】は、完全な大蛇行ではないが、それに準ずる現象が起きていた。


こうして見ると、10回中4回がラニーニャ現象で、この現象が発生していた時期は全期間のうちの約20%であることを考えると、平均的確率以上に起きていたことになる。

黒潮大蛇行は全体の約30%で、これは平均以下となる。


降雪の深さだけでは、海洋現象との相関がわからないかもしれない。

前回東京で10cm以上の降雪があったのは2018年1月で、この時はラニーニャ現象と黒潮大蛇行が重なって起きていた。


今朝の小平市は、朝のうちはみぞれ的な雪だったが、次第に本格的な雪となってきた。

ただし道路が濡れているので、子供たちが期待するような積雪となるかどうかはわからないが。



※今のような時期に被災した時には、有難味がある。





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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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