【地震予測】ラニーニャ現象が冬までに終息の長期予測~南海トラフなど巨大地震発生の可能性が高まるか?

2022/12/09

海洋現象 巨大地震 地震予測 南海トラフ

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今日気象庁が「エルニーニョ監視速報」を発表したが、現在発生中のラニーニャ現象が冬の終わりには終息に向かう可能性が高いという。

そうなると、過去の日本ではラニーニャ現象の終息後に南海トラフ巨大地震や東日本大震災など巨大地震も起きていたので、注意が必要となる。


■ラニーニャ現象

今日12/09に最新のエルニーニョ監視速報を発表した。

それによると、現在発生中のラニーニャ現象は終息に向かう可能性が高く、冬の終わりには平常の状態に戻るとみられるという。



上記ウェザーニュース記事によると、12月~2月の平均気温は、北海道・東北で平年並み、関東以西では平年並みか低くなるという。


このような傾向は、ラニーニャ現象中には太平洋の西側では海水温が高くなるエリアが多く、その影響が大きい。


■地震の影響は?

地震については、日本周辺でも地域にもよるが、ラニーニャ現象の発生中に大地震が起きることが多くなる。

それは、前述のように日本周辺では海面水温が高くなることが一つとしてあると考えている。


上記マップは2020年11月時点のものだが、特に東日本の大平洋沖で海面水温が高いことを示す濃い赤色となっている。


そのため福島県沖も高温になる傾向があり、昨年と今年に同震源域でM7クラスの被害地震が起きたことは記憶に新しい。


■南海トラフ巨大地震

以下に、過去の日本で巨大地震が発生した前後のエルニーニョ・ラニーニャ・黒潮大蛇行といった海洋現象が起きていたかを示す。

まずは昭和東南海・南海地震の前後。


【大蛇行】1934年3月1日~1943年秋頃(約11年間)

【ラ】1938春~1939春(1.2年)

【エ】1940年春~1941年春(1年間)


【ラ】1942春~1943秋(1.5年)


【大蛇行】1944冬期~夏期:黒潮C型

1944年1月15日:アルゼンチン中部、M7.2、犠牲者8,000人。

1944年2月1日:トルコ、M7.4、犠牲者3,000人。

1944/02/05 17:20UTC:台湾花蓮沖、M6.7

【噴火】1944年06月23日:(昭和新山)東九万坪台地より第1次大噴火、第1火口形成。

【噴火】1944年7月11日:昭和新山が第5次大噴火、噴火活動は同年10月30日まで続く。

【南海】1944年12月7日:昭和東南海地震、M7.9


【エ】1946年春~1947年春(1年間)

1946年4月1日:アリューシャン地震、Mw8.1、津波、犠牲者・行方不明者165人。

【正IOD】1946年夏~秋

【深発】1946年3月13日:三重県南東沖、385km、M5.6

1946年4月1日:アリューシャン地震 Mw8.1

1946年5月31日:トルコ、M5.9、犠牲者1,300人。

1946年8月4日:ドミニカ共和国 M8.0、犠牲者100人。

1946/10/29:インドネシア・スメル山噴火。

1946/11/03 19:32:サウスサンドウィッチ諸島、M6.5

1946/11/04 21:47:トルクメニスタン、M7.0

1946/12/04 22:46UTC:台湾、台南新化地震、M6.1、犠牲者74人。

【南海】1946/12/21:昭和南海地震、M8.0、犠牲者・行方不明者1,443人

---【エ】---


このように、東南海地震の1年程前にラニーニャ現象が終息して、南海地震の発生時はエルニーニョ現象が発生中だった。


■東北地方太平洋沖地震

次に、東北地方太平洋沖地震の前後を見てみる。


【ラ】2010年夏(8/10以降)~2011年5月中旬(0.8年間)

【三陸】2011年03月11日:東北地方太平洋沖地震、Mw9.1

2011/05/13:インドネシア・スメル山噴火。

---【ラ】---


【ラ】2011年秋~2012年冬(0.5年間)


3.11の発生中は前年夏からのラニーニャ現象が終息直前に巨大地震が発生した。


■過去2年間の海洋現象

次に、2年程前以降の海洋現象の発生状況を見てみる。


【大蛇行】2017年8月下旬~(4年1ヵ月以上)


【ラ】2020年夏(9/10以前)~2021年春(1年間)

2020/06/23 15:29UTC:メキシコ、M7.4、犠牲者あり

2020/10/30:エーゲ海地震、M7.0、津波、犠牲者116人

2021/02/13 23:08:福島県沖地震、M7.3、最大震度6強、犠牲者3人。

2021/03/05:ケルマディック諸島沖、Mw8.1

---【ラ】---


2021/07/28:アラスカ半島沖、Mw8.2。

2021/08/12:フィリピン・ミンダナオ島南沖、M7.1

2021/08/12:英領サウスサンドウィッチ諸島、Mw8.1。

2021/08/14:ハイチ地震、Mw7.2、犠牲者700人以上。


【ラ】2021年秋~2023年冬?(1年半)

2022/03/16 23:36:福島県沖地震、M7.4、最大震度6強、犠牲者3人

2022/09/11 08:46:パプアニューギニア、M7.6、犠牲者10人

2022/09/20 12:05:メキシコ中部、M7.6、犠牲者1人

2022/11/09 09:38UTC:フィジー諸島、M7.0

2022/11/11 19:48UTC:トンガ、M7.3

---【ラ】---


2017年8月に始まった黒潮大蛇行が4年以上継続していて、その間にラニーニャ現象が2回発生した。

そのラニーニャ現象の発生中に、前述のように福島県沖地震が2回発生した。


そのため、東日本の大平洋沖では大地震の発生リスクは低くなるかもしれないが、南海トラフ巨大地震については、そうではない可能性がある。


もちろん、自説では黒潮大蛇行が終息するという前提だが、ラニーニャと黒潮蛇行が共に終息した場合は、その可能性が非常に高くなるかもしれないので、要注意となるだろう。



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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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