【連載】熊本地震から7年~大地震の前に起きていたこと(3)動物・ヒト・自然界の異常~コイ・クジラ・頭痛・天体配置等

2023/04/15

体感 地震前兆 地震予知 頭痛 動物前兆

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2016年4月16日に発生した熊本地震から明日で7年になるが、連載3回目として、熊本地震の前に見られた動物の異常行動、ヒトの体感、水関係や天体配置など自然界の異常などを紹介する。


■コイが暴れた

熊本地震の前震から5日前、本震から1週間前のことだった。

2016/04/09 13:00頃、大阪で大量の鯉が現れ、暴れていたという報告がFacebookの私が管理者になっているグループで投稿された。


ただ、この時は翌日に大阪の近くで下記の2件の地震が発生していた。


2016/04/10 01:53:兵庫県南東部、M3.6、最大震度3

2016/04/10 01:53:兵庫県南東部、M3.8、最大震度3


震源からの距離とタイムラグからして、約480km離れた地点の熊本地震よりも上記の地震の前兆現象だった可能性が高いだろうが、念のため紹介した。


■ザトウクジラ出現

次は、もっとインパクトが高い動物前兆の例を。

熊本地震の本震の12日前と8日前のことだった。


◎2016/04/04

09:30ごろ、天草上島西端の熊本県天草市志柿町沖で、定置網にザトウクジラが掛かっていた。

すでに息絶えていた。

熊本地震(本震)の震源から約60~70kmの距離だった。


◎2016/04/08

07:30ごろにも、長崎県長崎市大籠町の海岸でザトウクジラが打ち上がっていたのが目撃された。

1歳から2歳のザトウクジラの雌で、体長は7.1cmだった。

本震の震源からの距離は約100km

震源が内陸ではあったが、距離からいっても、M7クラスの地震の前兆現象としてあり得るだろう。


大地震の前兆現象としては、地震の約2週間ほど前に発生するケースが非常に多い。


■水位異常

2016/04/16未明に、熊本市の名所として知られる回遊式庭園「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」の池の水が、本震があった日から、通常の2~3割程度に減少していた。


厳密にいうと、園を管理する出水(いずみ)神社の権祢宜が、本震発生の1:25から1時間半後の3時に、地震後の様子を見るために園へ行くと、通常は湧き水で満ちている池の水の大半が、干上がった状態になっていた。


この件は後日談があり、熊本地震の発生後に応急処置としてポンプでの給水を続けていたが、その後約1ヶ月間は水位に全く変化はなかった。

それが、2016/05/16夜から翌5/17にかけて、水位は通常の位置まで回復していた。


園では、「池の水が戻った理由は分からない」と首をひねっていた。

だが、池底から「湧水が出ていた」との報告も出ていたという。


この一件は、池の水位変化が地震の前から起きていたか、または地震発生後に起きたものかは不明となっている。

だが、地震発生後1ヶ月経ってから水位が戻ったということは、池周辺の何らかの物理的な破壊によるものではなく、やはり地殻変動が収まったことと連動しているのではないかと思えてくる。


この水位変動が、もし地震発生前に発生したものならば、明らかに地震の前に池や温泉の水位が変化するという典型的な地震前兆現象といえるだろう。


このような事象を目撃した場合は、すぐに地方自治体に報告すべきだが、無視されるかもしれない。

同時に、地元の新聞社や放送局などのメディアに報告すれば、取り上げてくれて地元の人々に警告することはできるだろう。


笑いものにされたくなければ、匿名で報告すれば良い。

もっとも私だったら、信憑性をもってもらうために、敢えて名前出しで投稿するだろう。


■体感

次にヒトの体感だが、7年前は残念ながら西日本で地震前兆現象・宏観異常現象としての「体感」に関心を持つ人は非常に少なかった。

そのため、自分自身の体感について書くことに。


Twitterで、2016/04/10 15:40の私のツイートが残っている。


【体感】【宏観】昨日4/9は諏訪を旅していたが朝から軽い頭痛が続きコーヒーを度々飲んだ。今日も午後から軽い頭痛。昨日はiPhoneの電源スイッチが効かなくなり、その後今度は逆に勝手に電源が切れそうになる現象があり、H/W不良かと思ったが今は直った。



この頭痛に関しては、以下の地震のいずれかの前兆だろうか。


2016/04/14 20:58:東京都多摩東部、M3.6、最大震度2、6km

2016/04/14 15:39:群馬県南部、M3.4、最大震度3、96km

2016/04/14 21:26:熊本地震(前震)、M6.5、最大震度7、864km

2016/04/16 01:25:熊本地震(本震)、M7.3、最大震度7、864km


熊本までのこれだけの距離差を考えると、やはりごく近場の東京都多摩東部の地震の前兆だったのかもしれない。

4/10の頭痛体感から4日後ということで、ちょうど自分が経験則で求めた頭痛体感の「3~4日ルール」の範囲内だった。


iPhoneの電源異常については、熊本地震の前兆である可能性は、このような現象のデータ不足で判断が難しい。

より近場の地震ならば、よく見られる現象として、あり得るだろう。


■天体配置

天体配置については、7年前はまだ発見していなかったと思うが、前震も本震も、世界で大地震が良く起きていた「カイト」ができていた。

これは、直角三角形の「メディエイション」が180度の両側にできて西洋凧の形になるもの。


本震の時には、更に顕著でレアな天体配置ができていた。

前述の「カイト」「Tスクエア」に加えて、もう一つ正三角形の「グランドトライン」ができていた。


このような複雑な天体配置は、確率論的に滅多にできるものではない。

また、これまでの研究では、基本形である「メディエイション」に「Tスクエア」が加わる配置も、大地震・噴火の際によく見られるものだ。


もちろん、このような天体配置ができると必ずどこかで大地震が起きるというものではない。

あくまでも、地殻変動が起きているところで大地震発生の「トリガー」となり得るものだと考えている。



※『平成28年熊本地震 特別報道写真集 -発生から2週間の記録』(熊本日日新聞社)、Amazonカスタマーレビューで「これぞ地方紙の力」とあって、確かにと思って注文した。

別の新聞縮刷版は持っているけれど、このような大震災の記録は、特に被災経験がある方々は子々孫々に伝えるためにも重要な本だろう。
肉親を亡くされた方などがまだ見るに耐えなくても、







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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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