【火山噴火】富士山噴火の新基本計画~避難は自市町内が原則~いつ頃起きるのか?南海トラフとの連鎖は?

2023/04/02

火山噴火 首都直下地震 南海トラフ 富士山 防災

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3/29に、静岡、山梨、神奈川の3県などでつくる富士山火山防災対策協議会が噴火に伴う新たな避難方針をまとめた富士山火山避難基本計画を策定した。

700年以上も沈黙を守っていて何時噴火してもおかしくないとされるが、いつ頃起きそうなのかを過去のデータからできる限り考えてみたい。


■富士山噴火

03/29に、静岡・山梨・神奈川の3県などでつくる富士山火山防災対策協議会会合を開き、噴火に伴う新たな避難方針をまとめた「富士山火山避難基本計画」を策定した。



これによると、これまでの原則は火山災害警戒区域外への広域避難としていた方針を見直して、溶岩流からの避難は自市町内や隣接市町を原則とするという。

避難先の方針を変更したのは、2021年に詳細なハザードマップが示されたためだという。


トリガーとしては、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられた段階で、避難対象エリア内の学校・保育園などは休校や保護者への子供の引き渡しを行う。


ご承知の通り、下記のような避難対象エリアマップが作成されていて、噴火後の規模などによって、溶岩流の状況を見ながら、到達が予想されない地域では自市町内や隣接市町への避難を検討する。


■富士山の噴火時期

対照の3県に住む方々は、もちろん上記のニュース記事や、より詳細の情報を得て対策を練ってください。


ここで、私に期待されているのは、そのような噴火が実際に起こる前に、「いつ頃起きるのか?」という情報を提供することだと思われる。


もちろん、何年何月レベルの予測はできないとしても、過去の噴火事例の解析によって、ある程度見えてくることはある。


私は以前から「大災害シリーズ」という枠組みで日本で大災害が続く時期を捉えているが、このような長期的な時間軸で見ると、富士山噴火と南海トラフ巨大地震は同時期に続けて起きることがある。

それらの例を以下に示す。


0797/08/14:南海トラフ巨大地震(可能性)

0802/02/06:富士山噴火

0822/xx/xx:弘仁地震(関東)、M7.9

0827/08/07:富士山噴火

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0864/07/02:富士山貞観噴火、VEI3

0870/08/xx:貞観地震(東日本沖)、M7

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1083/04/17:富士山噴火

1096/12/11:永長地震(南海トラフ)、M8、犠牲者1万人以上。

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1498/09/11:明応地震(南海トラフ)、M8.2

1509/09/10:トルコ・コンスタンティノープル、M7.2、犠牲者1万人

1511/09/01:富士山噴火

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1706/11/02:イタリア・マエーリャ、M6.7、犠牲者2,400人。

1707~1709:エルニーニョ

1707/xx/xx:フィリピン・タール火山噴火

1707/12/16:富士山宝永大噴火、VEI5

1707/10/28:宝永地震(南海トラフ)、M8.4~M8.8

1707/12/16:富士山噴火


富士山噴火の時期を発生月別に見ると、1月、5月、8月、12月が多く、特に12月は4回ほど起きていた。

富士山噴火が12月に多いのは、南海トラフ巨大地震と共通している。


通常、日本の火山は夏に噴火することが最も多いが、富士山はその限りではないようだ。

また、今回は詳細を示さないが、これらの大災害シリーズでは、南関東直下(首都直下)で大地震が起きることもある。


その意味でも、やはりこれらのいずれかが発生した時には、ほかの2つも長ければ10年20年のタイムスパンで起きることを想定しておかなければならない。


ここで書いたようなことは、いずれはより詳細にAmazon Kindleなどの書籍として世に問うことにしたい。



※次に噴火の危険性が高い火山はどこなのかについて、ヴィジュアルでわかりやすく解説している。







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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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