【地震前兆】四川大地震から15年~中国の大地震の季節性~日本で大地震が続く例が多数あり

2023/05/12

新月 地震前兆 地震連鎖 日食 日食月食 満月

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今日5/12は15年前に中国で8万人以上が犠牲となった四川大地震が起きた日であり、被害地震が頻発する地域で、何かしら発生の傾向はないかと調べてみたところ、あった。

また、四川省で大地震が起きると日本に連鎖するケースが多いこともデータと共に紹介する。


■四川大地震

2008年四川大地震は、2008/05/12 14:28 CSTに四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川(ぶんせん)県で発生した。

この地震は、犠牲者・行方不明者が約8万7千人に上った世界史上に残る大きな被害地震となった。



これから書くことを、「明日は我が身か」の視点を持って読んでいただきたい。

というのも、以下に示すように、四川あたりで大地震が起きると、日本でも大きな地震が続くことが過去に非常に多くあったためだ。


規模はM7.9で、直下型地震としては世界最大規模となった。

日本では内陸の最大規模だった1891/10/28の濃尾地震(M8.0、犠牲者・不明者約7千人)に匹敵する規模だった。


私がこの地震の翌日に書いたブログを見ると、既に2300回以上の余震が起きていたという。

5/5に発生した石川県能登半島のM6.5の地震でも、1週間経った今もまだ震源周辺で地震が続いているが、被災地では地震が起きる度に恐怖にかられ、精神的にも疲弊するだろう。


また子供も含めて、その後も長くトラウマとして残るだろうし、復興への長い道のりがあり、大きな被害地震の影響は大きいものがある。


■前兆現象

この大地震の1週間前の5/5に、四川省の綿竹市で数十万匹のヒキガエルが一斉に移動するのが目撃された。

カエルの大群が道路を渡り、多くのカエルが車にひかれたり人に踏みつぶされた。


震源から900km以上東方の武漢動物園では、地震当日の朝9時頃、飼育員が2頭のアフリカゾウに鼻で殴られそうになった。

10時頃には、10数羽のツルが空に向って一斉に大声で鳴き始めた。

地震発生に近い14時頃になると、シマウマが檻から出ようと門に体当たりを始めた。


かつて中国共産党は国家規模で地震予知を行い、大きな成果を出していた。

それによって、実際に多くの人々の命が救われた。

だが、それらの根拠の多くは日本の地震学者諸氏がバカにして踏み入れない領域下のことだ。


大きな地震が起こると、「今後1週間程度は同規模の地震に注意してください」といったロボットのようなことしか言わない国では、自分の身は自分で守るしかないではないか。


■日食・月食前後に多い

以下に、Wikipediaの「地震の年表」にある過去の四川省の地震データを抽出し、新月・満月の何日前後に起きたかを調べてみた。

また、その直後に日本で大きな被害地震が起きた場合は、それも付記しておく。


凡例:【月+1】:月食の1日後、【日】日食、【S】スーパームーン


【新-3】1536/03/19:西昌地震、M7.5、犠牲者数百人。

【新+4】1786/06/01:康定・瀘定地震、M7.8、犠牲者446人、河道閉塞。

【月+6】1792/09/07:道孚、M6.8、犠牲者205人。

【新+5】1793/05/15:道孚、M6、犠牲者200人。

【満-5】1811/09/27:甘孜地震、M6.8、犠牲者481人。

【月+4】1816/12/08:炉霍地震、M7.5、犠牲者2,900人。

【新+6】1850/09/12:西昌地震、犠牲者2万人。

【日+7】1923/03/24:四川省、M7.3、犠牲者4,800人。

 →【参考】1923/09/01:大正関東地震、M7.9、最大震度6、犠牲者・不明者約10万人

【日+4】1933/08/25:四川省、M7.4、犠牲者6,800人。

 →1933/09/21:七尾湾地震(能登半島)、M6.0、犠牲者・負傷者60人

【満-2】1948/05/25:四川省、M7.3、犠牲者800人。

 →1948/06/28:福井地震、M7.1、最大震度7相当、犠牲者・不明者約3千人

【新+3】1973/02/06:炉霍地震、M7.4、犠牲者2,200人。

【満+4】1974/05/10:大関地震、M7.1、犠牲者1,400人。

【S新+6】2008/05/12:四川大地震、Mw7.9、犠牲者・行方不明者約8万7000人。

 →2008/06/14:岩手・宮城内陸地震、M7.2、最大震度6強、犠牲者・不明者23人

【月-6】2013/04/20:四川地震、M7.0、犠牲者180人以上、被災者152万人以上

 →2013/05/18:福島県沖、M6.0、最大震度5強


通こうしてみると、常の満月・新月ではなく、日食・月食・スーパームーンの前後が多い。

14件中、日食3回、月食3回、スーパームーン1回と半数。


日食といえば、5/5の石川県能登地方M6.5・最大震度6強の地震も、日食の1日前に起きていた。

これを「たまたま」と思うかどうか。


日食・月食は年に1~2回起きるかどうかで、その時たまたま数年に一度の大きな被害地震が起きましたって…。


■発生の季節性

上記14件の四川省の大地震を、発生月別に集計すると、以下の通りとなる。


01月:1回

02月:1回 降水量多い

03月:2回

04月:1回 降水量多い

05月:4回 →多い

06月:0回

07月:0回 降水量多い

08月:1回

09月:3回 →多い

10月:0回

11月:0回

12月:1回


下記ページに、四川省の州都である成都の気候などの情報がある。



これを参考にして、上記リストに降水量について付記しておいた。

これを見ると、特に春に地震が集中している。

降水量が多い時期には大地震が少なく、翌月頃に増える?


以前に研究した結果では、日本の大地震は6月に多く、日本でも梅雨の季節と大地震が関係しているのだろうか。

雨の後は地盤が緩んで地震が増えるという説もある。


短い時間で調べてみたが、それなりの成果はあったようだ。



※能登半島の地震では一部地域で断水が発生したが、そういう事態では川の水などを飲用にするために浄水器が必要となる。







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