昨日6/21朝から鹿児島県のトカラ列島近海で群発地震が始まり、現時点で130回を超える異常な回数になったが、昨日に続いて、その後に内外でどのような地震・噴火が続いたかを紹介する。
■トカラ列島近海
この記事を書いている06/22 22時時点で、2日間ほどで130回ほど群発地震が続いている。
2025/06/21 08:13:トカラ列島近海、M2.7、最大震度1
~
2025/06/22 20:28:トカラ列島近海、M2.6、最大震度1
このうち、最大規模は06/22 17:15のM5.2・最大震度4と、そう大規模な地震はまだ起きていない。
このような群発地震が起きた時に、着目すべきは「規模」よりも「数」だと考えている。
これほど短期間に集中したことは、1919年の気象庁の観測以来珍しいことだ。
■過去最多の群発
一度だけ、2021/12/04~09の6日間で289回ほど群発したことがある。
この間の12/09 11:05には、同震源域でM6.1、最大震度5強の地震が起きていた。
この時は、相関性は別として、環太平洋で下記のような地震・噴火が起きていた。
月齢データも付して示す。
【0】2021/12/04 12:32:トカラ列島近海、M3.0、最大震度1【群発開始】
【日】【S】2021/12/04 16:43:皆既日食、新月
【0】2021/12/04午後:東ジャワ・スメル山噴火、犠牲者39人
【+1】2021/12/05~:伊豆大島近海で群発地震
【+5】2021/12/09 11:05:トカラ列島近海、M6.1、最大震度5強
【-5】2021/12/14 12:20:インドネシア・フローレス海、M7.3
【-5】2021/12/14 22:49:トカラ列島近海、M2.7、最大震度1【群発終了】
【M】2021/12/19 13:36:満月
【冬至/夏至】2021/12/22
【+7/-7】2021/12/26 17:26:宮古島近海、M6.1、最大震度4
【S】2022/01/02 03:34:新月
【+1】2022/01/03 18:46:台湾付近(花蓮沖)、M6.3、最大震度2
【+2】2022/01/04 06:09:父島近海、M6.1、最大震度5強
【-3】2022/01/15 13:10:トンガ諸島・フンガトンガ・フンガハアパイで海底火山噴火、日本で1m超の津波、VEI5~6
【満】2022/01/18 08:49
【+4】2022/01/22 01:08:日向灘、M6.6、最大震度5強
今回の群発地震は2021年ほど多くはないが、まだこれから続く可能性がある。
こういう時に学者諸氏が語られることは大体わかりきっていて、こちらは常に「その先」を考えなければならない。
■群発後に続いた地震噴火
次に、3.11の前後に起きた例を。
【新】2011/02/03 11:31
【0】2011/02/03 17:19:トカラ列島近海、M2.7、最大震度1
~【計14回】
【+4】2011/02/07 21:03:トカラ列島近海、M2.7、最大震度1
【M】2011/03/05 05:46:新月
【+1】2011/03/06 20:59:トカラ列島近海、M2.2、最大震度1
~【計10回】
【+4】2011/03/09 11:45:三陸沖、M7.3、最大震度5弱
【+6】2011/03/11 14:46:東北地方太平洋沖地震、最大震度7、犠牲者・不明者22000人
【-7】2011/03/13 20:00:トカラ列島近海、M3.2、最大震度1
【ES】2011/03/20 03:10:満月
【ES】2011/03/20 03:10:満月
実際に相関関係があるかどうかは別として、環太平洋の西側の地震活動が活発になっていたことはいえるだろう。
また、月齢関係ではマイクロムーン(M)とエクストリームスーパームーン(ES)の前後に起きていてことも注目点だ。
次は、7年前の例。
【S】2018/04/15 20:48:新月
【0】2018/04/15 19:47:トカラ列島近海、M2.6、最大震度1
【計19回】
【+1】2018/04/16 10:47:トカラ列島近海、M2.7、最大震度1
【+4】2018/04/19 15:39:霧島・硫黄山噴火
この場合は、群発地震が収まってから近場の九州で噴火が起きた。
このような事例は無視できないほどに非常に多く、場合によっては沖縄や台湾あたりで大きな地震が続くこともある。
たとえ群発地震が今日で収まったとしても、06/25はスーパームーン
しばらくは注意が必要となる。
※昨日届いたが、多忙でまだ読んでいない。
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※うちのネムノキなどの状態がどうもおかしいが、現時点では地震との関係は判断が難しい。