【地震予言】「2025年7月5日に大災害」の噂が現実になるか?残り1ヶ月を切ってハッキリしてきたこと

2025/06/09

私が見た未来 地震予知 南海トラフ 予言 予知夢

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たつき諒作の漫画『私が見た未来』に端を発した「2025年7月5日に大災害」の噂が国内だけでなく香港などアジア諸国にも広まり、日本への渡航を控える動きがあるが、実際に1ヶ月後に「大災難」が起きる可能性があるのかということを、再度まとめてみたい。


■大騒動

メディアで報道されているように、「今年7月5日に日本付近で大地震が起きる」という噂が国外でも広がり、香港やタイやベトナムなどのアジア諸国では、日本への渡航を見合わせる人々が増えている。

これに対して、CNNは、「たつきさんが漫画に描いた夢の中の出来事は、現実の出来事に非常に近いものもあった」と客観的に報道している。


1999年年の「私が見た未来」では、2011年3月に大災害が来ることを示唆していたが、実際に同月、東日本大震災が発生した。

この点を見ても、「根拠のない噂」ではない要素もあることがわかる。

■「7月5日」とは言っていない

重要なことだが、たつき諒氏は、「2025年7月5日に『大災難』が起きる」とは言っていない。

では、何故そのような誤解が流布しているのか?
たつき氏が、その夢を見たのが2021/7/5 4:18なので、2025年7月5日にその「大苦難」が起きるという噂が独り歩きを始めたようだ。

だが、根本的な前提として、こういう事実がある。

未だかつて、日にちまで限定した災害などの予言が現実になった試しは無い。

また、たつき氏が見た夢では、下記の図のようなフィリピン海プレートのど真ん中が「大災難」が起きることになっていた。


だが、このような大きなプレートの真ん中で巨大地震が起きる可能性は非常に低い。
上記マップは、1900年以降に発生したM7.0以上の地震の震源をプロットしている。
フィリピン海プレートの中央あたりでは、大地震が全く起きていない。

では、7月5日ではないとしても、「7月のいつか」という可能性は?

過去のすべての南海トラフ巨大地震は、7月~2月に起きていた。
そのため、その点に限っていえば、南海トラフ巨大地震が7月に発生する可能性は、あり得ることになる。

■黒潮大蛇行

だが、私の自説の根底にあるのは、「南海トラフ巨大地震は黒潮の直進期(非大蛇行期)に発生する可能性が高くなる」ということだ。

では、現在発生中の黒潮大蛇行が7月までに終息する可能性はあるか?

これについては、JAMSTECの『黒潮親潮ウォッチ』の最新の予測を見れば明らかとなる。


上記の最新号である「2025年8月8日までの黒潮「長期」予測(2025年6月5日発表)」を見てみる。

すると、下記の図のように、1ヶ月後の2025/07/08の予測では、黒潮大蛇行が復活して、南海トラフを覆っている。


そのため、潮位が高くなることなどから、これまで同様に南海トラフ巨大地震の発生が抑えられると考えている。

■まだ続きそう

上記の記事では、その後2025/08/08にも黒潮大蛇行が続いている予測となっている。


実際この通りになるとすれば、やはり南海トラフ巨大地震が発生する可能性は、非常に低いだろう。

また、今日06/09時点の黒潮の状況を見ると、下記の通りとなっている。


下記の今日のInstagram投稿でも書いているように、大蛇行の定義としては、下記の2点がある。

 (1) 潮岬で黒潮が安定して離岸していること
 (2) 東海沖(東経136~140度)での黒潮流路の最南下点が北緯32度より南に位置していること
 
上記マップの緑色の円で記したように、現在は蛇行の最南端が北緯32度に届きそうな勢いがある。

一度渦がちぎれて大蛇行が終了状態なったのが、また復活しそうなのだ。

だが、本当に大蛇行が復活して今後も長らく続くかというと、何とも言えない。

■大蛇行はすぐには終わらない

少なくとも言えるのは、1月後の7月5日までに黒潮大蛇行が終息して直進期になる可能性は非常に低いだろう。

この点でも、やはり南海トラフ巨大地震が7月に起きることは、考えられない。


たつき諒氏は、今度は「竜樹諒」の名前で『天使の遺言』という本を6月15日に出版する。
どういうことが書かれているのか、非常に興味深い。

私も購入して読んでみることにしたい。


【Amazon】『天使の遺言』







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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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