■世界が驚いた
Facebookの海外の日本紹介ページなどで、非常に頻繁に日本について称賛されることがある。
それは、日本人の秩序正しさだ。
大震災の2日後のブログで、紹介していたニュースがある。
2011/03/13のYahoo!ニュースで、「<東日本大震災>「不屈の日本」…米紙称賛」と題した記事があった。
既に削除されているが、読んでみて「ああ確かに」と思うところが多い。
以下に、そのニュースの要約を書いておく。
米国のウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、2011年3月12日に「不屈の日本」と題する社説を掲載した。
社説は地震大国日本の技術力と「備え」を讃えて、「日本は経済が低迷し、政治家の失態に国民の大部分は当惑しているが間違ってはいけない。日本の産業力は依然として偉大だ」と書いた。
■日本人の美徳
また、ニューヨーク・タイムズ(電子版)は大震災当日の2011年3月11日に、阪神・淡路大震災発生当時に東京支局長だったニコラス・クリストフ氏がコラムを書いている。
それによると、クリストフ氏は阪神・淡路大震災(1955/01/17、M7.3)発生後に被災地を取材した。
そこで、崩壊した商店街で略奪がほとんどなかったことや、支援物資の奪い合いが生じなかった事例を紹介している。
「日本人の忍耐力や冷静さ、秩序は実に高潔だった」と説明し、「今後、それらが示されるだろう」と期待している。
政治的混乱や自然災害に際しても、略奪などの行為がほとんど起きないというのは確かだろう。
これは日本人の美徳として、災害発生時に大きく取り上げられる。
人間というものは、その根底に、誰も見ていなければ悪いことをやってしまうという部分がある。
だが、災害発生時に特に強く感じることは、日本人の多くは、そのあたりのことにも自然に自制心が働くのではないか。
■秩序正しさ
大災害発生時に特にメリットとなるのは、日本人の秩序正しさだ。
Facebookで外国人の投稿として良く回ってくるのは、例えば日本のエスカレーターの「片側空け」の写真。
東京と大阪では、左右どちらに立つかの違いがあるが、片側を開けるという暗黙ルールは共通している。
ただし、片側開けは歩行すること自体が危険なため、「歩かず、手すりにつかまり、2列で利用する」ことが本来の安全ルールとして推奨されている。
もう一つ、海外で称賛されるのは、日本人はどこでも行列を作ること。
このような「行列」文化は、海外から驚きと称賛を持って見られ、日本人の国民性だと思われている。
■アジアの支援
大震災直後の中国では「日本人評価」の報道が目立った。
TVでは連日の特番で、東日本大震災について報じていた。
北京で最も多く読まれている新聞「新京報」では、災害に対してよく準備されていることを取り上げ、「日本人から学ぶべきことは多い」と書いた。
別の新聞では、避難場所にゴミ一つ落ちていないことにも感心していた。
「日本人の冷静さは世界を感嘆させた」とも報じている。
四川大地震では、日本の救援隊の献身的な活動に、中国人の多くが心を打たれた。
四川大地震:2008/05/12 14:28、四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川県、M8.0、犠牲者69197人。
この大震災では、日本が中国に対して多大な援助を行った。
そして、東日本大震災が起きて、中国ではその恩返しができないかという機運が高まった。
いつもは日本に対して辛口の発言が多い中国メディアも、日本を心配する報道が多かった。
ただし、原発事故については厳しい目を向けていたが。
韓国でも、スターが続々と支援と慰労を表明した。
俳優のペ・ヨンジュン氏は、日本の首相が総括する内閣府傘下の政府基金を通して、10億ウォン(約7500万円)を寄付した。
俳優のチャン・グンソク氏は、1000万円を日本赤十字社に寄付した。
■不屈の日本
生産活動の低下や消費低迷により日本経済に大きな打撃を与え、GDPは0.5%程度下がった。
震災による直接被害額は16兆~25兆円に達し、マイナス成になるなど、震災直後の供給網寸断や電力制限が全国的な経済活動に影響を及ぼした。
だが、未曾有の災禍の中、日本の復興への決意と回復力は、国際的に「不屈の精神」として高く評価された。
想像を絶する喪失の中で、日本人が見せた復興への決意は世界中に感銘を与えた。
大地震など災害が多発する日本だが、それが一つの成長のためのバネとなり、経済や国力などが発展していく。
これは、どこの国でも同様になるとは限らず、「災害大国」の日本の強みでもあるだろう。






