【火山】桜島が爆発的噴火~西日本の大地震に要注意か?いつかは起きる「破局噴火」の可能性も

2021/04/25

火山噴火 群発地震 破局噴火

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今日4/25時未明に桜島が爆発的噴火を起こしたが、トカラ列島近海の群発地震などで地震や噴火が集中しているなかでの噴火で、気になるのは、いつかは起こる「破局噴火」だ。


■桜島が噴火

桜島というと年中噴火しているイメージがあって、その度に騒ぐのは控えたい。
だが、今はトカラ列島近海の群発地震などがあった後なので、やはり警戒が必要だと考えるのだ。

今日の噴火は爆発的噴火で、噴煙が2300mまで上った。
火砕流が下ったという発表もあったが、あれは誤りだったようだ。

25日午前1時9分ごろ、鹿児島市の桜島で爆発的噴火が発生した。
噴煙は火口から約2300m上空まで上がった。

桜島に噴火速報が出されたのは5年前の2016年2月5日以来のこと。

■霧島火山帯

4/12発行のマリアさんとのnoteコラボマガジン(有料)で、マリアさんが霧島火山帯の図を送ってきた。



そして今日、桜島が噴火して、ハッと思った。


トカラ列島近海の群発地震→種子島南東沖→桜島噴火。

こういう流れで、次第に北上してきているように思える。

このnoteマガジンで、鬼界カルデラのことを話題にしていた。
今後いつかは「大規模カルデラ噴火」別名「破局噴火」が起こることが予測されるところだ。

■桜島噴火の後で起きたこと

Wikipedia「火山噴火の歴史」に掲載されている、桜島噴火の項を以下に並べてみる。
そして、その直後に起きた地震なども示す。

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1471年09月12日~1476年09月12日:文明大噴火、犠牲者多数
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1779年:安永大噴火
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1781年:海中噴火の津波で犠牲者
1782年08月23日:天明小田原地震、M7.0。
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1914年01月12日:大正大噴火、溶岩流が海まで達した、犠牲者58人。
1914年01月12日:桜島地震、M7.1、犠牲者29人。
1914年03月15日:仙北地震、M7.1、最大震度7相当、犠牲者94人。
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1946年01月30日~5月末:昭和大噴火。
1946年12月21日:昭和南海地震、M8.0、津波、犠牲者1443人。
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1955年10月13日~17日:以降断続的に噴火が続く。
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1964年02月03日:爆発。
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1973年06月01日:爆発。
1973年06月17日:根室半島沖地震、M7.3、津波地震。
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1974年06月17日~08月09日:
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1978年07月29日~08月01日:爆発。
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1986年11月23日:噴石がホテルを直撃。
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2013年08月:噴煙が上空5000mに達した。
2013年10月26日:福島県沖、M7.1
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いま巷で話題になっている「トカラの法則」だが、例えば過去にトカラ列島近海の群発地震の後で東日本大震災が起きても、地震学者は「関連性はない」という。
西日本と東日本では、プレートの働きが異なるものだからと。

だが、私のこれまでの研究では、九州など西日本で大きな地震や火山噴火が起きた直後に、東日本で大地震が連鎖することが多い。

■プルームテクトニクス

一つの解釈の可能性としては、今日私のnoteマガジンで書いたばかりだが、角田史雄氏の「熱移送説」だ。

これは、従来のプレートテクトニクス理論に異を唱えるもので、プルームテクトニクスという。

詳しいことは今日の有料noteマガジンで書いたが、これは地下のプルーム(マグマ)が移動していって地震や火山噴火を引き起こすというもの。



この理論では、もともとプレートというものを考えないので、九州の地震の後で東日本の地震が続くこともあり得るわけだ。
この理論の支持者にとっては、今日の桜島噴火は「やっぱり…」と思うかもしれない。

■姶良カルデラ

桜島で思い出すのが、桜島も含む姶良カルデラだ。


これは、鹿児島湾で直径約20kmの窪地を作っている南九州のカルデラ群の一つ。
私は4年前にTOCANAで、『明日にも「破局噴火=日本終了」するカルデラ6選』という物騒なタイトルがついた記事を書いた。



ここでは、今後「破局噴火」が起こり得るカルデラを6つ選んで紹介している。
これは全く脅しではなく、政府もメディアもあまり教えてくれないから、仕方なく私が悪者になって(?)書いているわけだ。

群馬大学教育学部の早川由紀夫教授が提唱した「噴火マグニチュード」で、M6.5(噴出量300億トン)以上の噴火を破局噴火と仮定すると、日本では過去12万年の間に18回起きている。
つまり、約6700年に一度は破局噴火が起きていた。
日本で最後に起きた破局噴火は、7300年前に鹿児島県南方沖で海底火山である鬼界カルデラが巨大噴火したケースだ。

6700年に一度は起きる破局噴火が、過去7300年間にわたり起きていないということは、次の破局噴火が「いつ起きてもおかしくない」状況であるということだ。

これはまったく誇張ではなく、実際に東京大学の藤井敏嗣名誉教授など複数の火山学者が、同様の警告を発している。

ここでも、6つの火山の一つとして「姶良カルデラ」を選んでいた。

■桜島が大噴火したら

また、私はTOCANAの6年前の記事では、『【警告】桜島大噴火したら「再稼働の川内原発壊滅」「放射性物質入り火山灰が日本全土に飛散」?』という記事を書いていた。



これは、鹿児島県川内市の川内(せんだい)原発1号機が再稼働した時に書いたもの。

火山噴火により火砕流が原発敷地内に到達する可能性がある場合、「立地不適」とされるが、九州電力はそれが起こるのは数万年に一度のことなので、原発稼働中にはそのような事態は起きないだろうという論理で、再稼働を実施してしまった。

この点で、火山学者の多くが再稼働に反発を示した。
2013年に毎日新聞が火山学者に対して行ったアンケートでは、「巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発」として、50人中29人が川内原発を挙げた。

九州電力の広報部は、「カルデラ噴火については、監視をすることで事前に予知できると考えております」と語る。
だが、これは大嘘なのだ。

武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地球物理学)は、「世界の火山の中で、噴火前に規模を予測して当たった例はほとんどありません」と、九電の見解を否定した。

詳しいことは、上記の記事を読んでください。
そもそも、こういう国に原発など、あってはならないのだ。

■今日の前兆現象

ちび子の運動量は、以下の通りで、また多くなった。


私の頭痛は、今朝からも続いていて、1日中続いていた。


午後と夜に頭痛薬を飲んだが、頭痛はまだ完全に収まらない。
頭痛ーるでは、そろそろ終わりなのだが、やはり大きめの地震の前兆もあるのか。
サルちゃんも頭が痛いと頭痛薬を飲んでいて、夫婦シンクロ体感かもしれない。

4/23から始まったから、4/26~29の間に、大きめ、または複数回の地震が起こるかもしれないが、ごく近場ならば小規模で済むかもしれない。


※イオンのアジアングルメフェアで、初めてヤングココナッツを買ったという人がいるかもしれないので。


※被災経験がある方ならば、備蓄食料よりもこういうものの方が重要だと思うのでは?








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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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