【地震予測】なぜ津波が起きたのか?アフガニスタン犠牲者2千人超~金環日食トリガー期間で地震・津波に注意

2023/10/10

地震予測 津波

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昨日の鳥島近海の地震による津波は、いまだに規模が不明で津波が発生した理由もはっきりしていないが、専門家の意見を参考にそのメカニズムを考えるとともに、日食前後の要注意期間に入ったために、今後の大地震にも要警戒であることを示す。


■鳥島近海の津波

まず、昨日10/09 05:25発生の鳥島近海の地震により発生した津波について。


結局、津波注意報が発令されてから同日12:00に解除されるまでに、津波が15ヵ所ほどの地点で観測された。


津波観測地点は下記の表の通りだが、これが全てではない。



津波観測地点を、下記マップで示す。



上記マップで、黄色く塗られた部分が津波到達が予想される地点で、実際に津波が観測されたのは赤丸で示したように、すべて予測された地点だった。



津波の高さは、上記マップ上で示した八丈島で60cm、神津島と三宅島で50cmを観測した。

他の地域では、小笠原諸島・千葉県・高知県・宮崎県・鹿児島県で10~40cmを観測した。


■なぜ津波か

昨夜NHKの首都圏ナビで放送していた内容が今日記事になっていた。



ここで出演した津波のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の三反畑修助教は、今回の津波が発生したメカニズムは現時点では分からないとした。

そして、海外の研究機関による地震の解析結果から、断層が動くことで発生する通常の地震とは異なる現象が起きていた可能性があると指摘した。


三反畑氏によると、地震以外の津波発生の要因は、以下のものがある。


◎通常の地震以外の津波発生要因

・海底火山の爆発的噴火

・噴火に伴う衝撃波

●マグマ活動に伴う海底での地殻変動

・海底で起きる地滑り


このうち、今回は●印の要因だった可能性があるという。

近年の例では、2022/01/15のトンガ諸島・フンガトンガ・フンガハアパイの海底火山噴火がある。


今回の津波により、沿岸地域に住む人々にとっての教訓としては、津波は大きな地震が起きてから避難・防災のリアクションを取るべきとは限らないということ。

つまり、地震がなくても津波は起こり得るということだ。


■アフガニスタンの地震

10/07にアフガニスタンで発生したM6.3の地震では、今日19時のNHKニュースによると、地震から3日経過して、犠牲者数が2000人以上に達したという。



これはいずれ包括的に概観して書くことにするが、今年に入って、トルコ・シリア、モロッコ、アフガニスタンと大きな被害を伴う地震が続いている。

これは環太平洋だけでなく、上記のように大陸プレート周辺でも大きな地震が起きていて、世界的に地震活動が活発な状態がまだ続きそうだ。


また次項で書くように、10月は日食→月食と地震に要注意な時期が続くことになる。


■日食

満月・新月・スーパームーン・日食・月食といった天体活動から地震に要注意な時期と、過去にそれらの期間の前後に発生した大地震や火山噴火は、下記の単体の有料noteマガジンでまとめていて、常時更新している。



このうち、9/29のスーパームーン満月以降の月齢と、発生した地震を貼りつけておく。


【近】2023/09/28 10:06:近地点 364872km

【-1】2023/09/28 23:40:バヌアツ、M6.1、深さ126km

【S】2023/09/29 20:58:満月

【+4】2023/10/03 20:38:鳥島近海、M6.3、最大震度1、深さ40km

【+5】2023/10/04:西之島噴火、噴煙1500m

【+5】2023/10/04 20:21:フィリピン南島沖、M6.4、深さ122km

【+6】2023/10/05 11:00:鳥島近海、M6.6、無感、深さ10km、津波30cm

【+7】2023/10/06 10:31:鳥島近海、M6.3、無感、深さ10km

【+8/-8】2023/10/07 15:41:アフガニスタン西部、M6.3、深さ14km、犠牲者2千人以上

【+8/-8】2023/10/07 17:40:パプアニューギニア、M6.9、深さ76km

【-6】2023/10/09 05:25:鳥島近海、M不明、無感、ごく浅い、津波60cm

【-5】2023/10/10 19:01:アルゼンチン北部、M6.0、深さ247km

【日】2023/10/15:金環日食

【近】2023/10/26 11:54:近地点 364872km

【月】2023/10/29:部分月食 日本の一部で見える(月入帯食)


通常、満月・新月と近地点が重なればスーパームーンと呼ばれるが、上記の月食のように近地点が近い場合は、その期間前後も月が地球に接近していて注意が必要となる。


今日は10/15の金環日食の5日前で、すでにトリガー期間に入っている。

参考までに、前回の日食と月食が続いた今年04/20以降に起きていた地震・噴火を挙げておく。


【近】2023/04/15 22:24:近地点

【-3】2023/04/17 09:49:桜島噴火・噴煙1000m。

【-2】2023/04/18:諏訪之瀬島噴火・噴煙2000m。

【日】2023/04/20 13:13:金環皆既日食

【+4】2023/04/24 00:41UTC:ケルマデック諸島、M7.1

【-1】2023/05/05 14:42:能登半島沖、M6.5、最大震度6強、深さ12km、犠牲者1人

【月】2023/05/06 02:34:反影月食・満月・惑星集合

【0】2023/05/06 02:47:青森県東方沖、M5.5、最大震度4

【+4】【近-1】2023/05/10 16:02UTC:トンガ、M7.6

【近】2023/05/11 00:59:近地点369,344 km


今後は日食→月食と続くなかで、どちらかというと月食前後の方が要注意だが、前述のように現在すでに世界で地震活動が活発化しているなかでは、日食の前後も注意が必要だろう。


いうまでもなく、国内では「津波」も、これで終わりと思わない方が良いだろう。

書きたくても書けない色々な情報を考慮すると、そういうことになる。



※モバイルバッテリーは重いものは特に女性に嫌がられるようで、かといって災害時を考えると最低でも15000mAhは欲しいもの。

小型軽量の最低ラインはこの位で、それ以上だと重くなるようだ。









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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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