【地震前兆】スマトラ島沖地震やトルコ・シリア地震は「マイクロムーン」の時に起きていた~月の遠近ダイナミクスが巨大地震のトリガーになる?

2024/02/25

スーパームーン 新月 地震予測 満月

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昨日02/24は満月で、且つ月が最遠となる「遠地点」と重なる日だったが、このような「マイクロムーン」の前後はスーパームーン同様に過去に多くの巨大地震や起きていたことがわかってきた。
このため、3月のスーパームーンと続く現在も大きな地震に注意が必要となる。

■遠地点

実は、明日02/24の満月は、翌日02/25に遠地点となることを見逃していた。
「遠地点」とは、月が地球に最接近する「近地点」と逆に、月が最遠になる時のこと。

以前ならば、月が地球から最遠となるために、月の引力の影響が弱く地震は大丈夫だろうと考えるところだった。
だが、実際はそう単純に考えてはならないようだ。

満月・新月と近地点が同時期となる時を「スーパームーン」と呼ぶが、遠地点が同時期になる時は「マイクロムーン(micro moon)」と呼ばれる。

マイクロムーンは、月の引力が最も弱くなる意味で、大地震発生の可能性は低い時期だと今まで考えていた。
だが、「Moon Wave ProjectT」のサイトを見ると、そうではないかもしれないと思えてきた。


ちなみに、ここで販売している「月の遠近カレンダー」は、昨年から購入するようになった。
今までは、単に近地点だけわかれば良いと考えていて、あまり有効活用はしていなかったかもしれない。

■マイクロムーンと巨大地震

以下に、マイクロムーンの時に発生した大地震の例を挙げる。
まずは、スマトラ島沖地震の時。

【S】スーパームーン、【M】マイクロムーン、【近】近地点、【遠】遠地点

【S】2004/12/12 10:29:新月
【-3】2004/12/23:オーストラリア、マッコーリー島付近、Mw8.1
【-1】2004/12/26 09:58:スマトラ島沖地震・津波、M9.3、犠牲者・行方不明者227,898人
【M】2004/12/27 00:06:満月
【遠】2004/12/28 04:16:遠地点

この時は、スーパームーン新月の次のマイクロムーン満月の前日に、M9.3のスマトラ島沖地震が発生し、20万人以上の犠牲者が出た。
次は、昨年のトルコ・シリア地震。
この時のスーパームーンは、992年ぶりに月が地球に大接近していた。
その次のマイクロムーンの当日に、トルコ南東部で5万6千人以上の犠牲者が出た大地震が発生した。

【S】2023/01/22 05:54:新月
【遠】2023/02/04 03:02:遠地点
【M】2023/02/06 03:29:満月
【0】2023/02/06 10:17UTC:トルコ・シリア大地震、M7.8、犠牲者5万6千人以上
【S】2023/02/20 16:06:新月

ただし、私が参照しているサイトでは、上記のように遠地点が満月や新月から2日くらい前後してもマイクロムーンとしているようだ。

■マイクロムーンの前後の地震

次に、前述のMoon Wave Projectのページで紹介している地震の例をいくつか見てみる。

◎1960チリ地震

まずは、1960年のチリ地震の時のもので、日本でも津波による犠牲者が多数あった。

【満】1960/05/11 14:42
【近】1960/05/13 03:05:近地点
【-4】1960/05/21 19:02:チリ地震、M8.1
【-2】1960/05/23 04:11: 1960チリ地震、M9.5、津波25m(日本で最高6.4m)、犠牲者2231-6千人(日本で142人)。
【M】1960/05/25 21:26:新月
【遠】1960/05/28 13:31:遠地点
【-3】1960/06/06 14:55:チリ、M7.8
【S】1960/06/09:満月

この時は、満月はスーパームーンではなく、2日後に近地点で、次の新月の2日前に巨大地震が起きた。
実際はマイクロムーンの3日後に遠地点があった。

◎東北地方太平洋沖地震

次は2011年の東日本大震災で、マイクロムーンの4日後にM7.3の前震が、6日後に本震が発生した。

【S】2011/02/18:満月
【+3】2011/02/21:フィリピン・ブルサン山噴火、噴煙2千m以上。
【M】2011/03/05 05:46:新月
【遠】2011/03/06 16:51:
【+4】2011/03/09 11:45:三陸沖、M7.3、最大震度5弱、津波60cm。
【+6/-9】2011/03/11 14:46:東北地方太平洋沖地震、M9.0、震度7、犠牲者・行方不明者約2万2000人
【ES】2011/03/20 03:10:満月、近地点
【近】2011/03/20 04:10 356577km

この時は、更に地震の9日後に月が特別に最接近するエクストリームスーパームーンとなり、やはり警戒すべき期間中だったようだ。

◎熊本地震

次は熊本地震で、スーパームーンの前後に前震と本震が続けて起きた。

【S】2016/04/07 20:24:新月
【近】2016/04/08 02:37:近地点
【+7】2016/04/14 熊本地震(前震)、M6.5、最大震度7
【-6】2016/04/16 熊本地震、M7.3、最大震度7、犠牲者273人。
【-6】2016/04/16 エクアドル沿岸部、Mw7.8、犠牲者661人。
【-4】2016/04/18:メキシコ・ポポカテペトル山噴火
【M】2016/04/22:満月
【遠】2016/04/22 01:06:遠地点

スーパームーンの1週間後に前震が、マイクロムーンに近づいた6日前に本震が起きていた。

Moon Wave Projectの解説によれば、このような「遠近ウエーブ」の中で大地震が発生しやすいという。

■今回も注意

このように、ある時期にスーパームーンとなるということは、月が半周すればマイクロムーンになりやすいということになる。
これまで私は、スーパームーンの前後数日だけが要注意としていたが、それだけでは不十分だったかもしれない。

以上はまだ検討を始めた段階で、あくまでも「可能性」として研究しているが、今後も過去の大地震データの解析を進めたい。

昨日02/24の満月はマイクロムーンで、その前後の02/10と03/10もスーパームーン新月となるために、現在も世界的に地震・噴火に注意が必要な期間に入っていることになる。






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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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