【地震予測】福島県沖の地震は続くか?何月に多いか?+福島県の漁港にクジラ迷い込みは前兆か

2024/03/18

エルニーニョ 黒潮 地震前兆

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このところ福島県沖でM5クラスなど地震が増えているが、過去の同震源域の地震を解析すると発生の季節性が見えてきた。

また、一昨日浪江町の漁港にクジラが迷い込んだのは既に起きた福島県沖の地震か今後に起きる地震の前兆の可能性を検討する。


■クジラ迷い込み

一昨日03/16 10:00頃に、福島県浪江町の請戸漁港の南側に、クジラが迷い込んでいると通報があった。

マッコウクジラではないかという。




その後に近場で起きた地震は、以下の通り。


2024/03/16 10:00頃:請戸漁港にクジラ迷い込み。

→2024/03/17 06:17:福島県沖、M5.4、最大震度4、深さ50km

→2024/03/18 02:25:福島県沖、M4.1、最大震度3、深さ50km



今日未明のM4.1の方が震源までの距離は近いが、M5.4の方が規模が大きいために地震前兆だった可能性はある。


もちろん、まだ日が浅いために、今後起きるより大規模の地震の可能性はあるだろう。


■福島県沖の地震の発生月

次に、今朝Instagramに投稿した内容に関連したことで、AmazonPhotosの過去の写真を見ていて、2年前にも福島県沖でM7.4の地震が起きていたことを思い出した。



ここで書いたが、2月~3月頃に福島県沖で大きな地震が多かったかどうか、過去に調べた記録を確認した。


1919/01/01~2023/12/31に福島県沖で起きたM5.5以上の地震を発生月で集計すると、下記のグラフの通りとなる。

これは、1938/11/11/05の福島県東方沖地震(M7.5他、犠牲者1人、津波)と2011/03の東北地方太平洋沖地震の余震を除いてある。



これを見ると、各月でそう大きな偏りは見られない。

強いていえば2月は平均よりも多少多く、3月~4月と多少下がっていく。


そこで、より大規模の地震だけ絞り込めば何かしら傾向がわかるかもしれないと思い、M6.5以上の地震を集計すると、下記のようになった。



対象の地震件数が24件と少なくなるが、やはり2月~3月は多くなる傾向があるようだ。

もっとも、3月に入って起きているのはM5クラス止まりで、この集計には入っていないが。


■海洋現象との関係

次に、福島県沖のM5.5以上の地震の発生時に起きていた海洋現象で集計すると、下記の通りになる。



ここでは、エルニーニョ現象とラニーニャ現象が発生している期間には福島県沖の地震が、やや少なくなる傾向が見られる。

そう顕著なものではなくデータの偏りなのかもしれないが、これは日本全体で見られるもので、一般的にエルニーニョ期には日本周辺の海面水温が低くなる傾向があり、それが原因かもしれない。


IOD(ダイポールモード現象)は、通常は日本の夏季~秋季に発生するもので、遠いインド洋で海面水温が変化するものであり、日本の気象に影響を与えるものの、地震発生への影響は未知数だ。


以上の結果に疑問が残るため、こちらもM6.5以上の地震に絞って集計してみたところ、以下のようになった。



やはり、大規模な地震では海洋現象の影響はあまり見られなくなるようだ。

ただし、黒潮大蛇行については発生中に地震の数が多くなるため、この点ではやはり現在発生中のために注意が必要となる。


現在は「黒潮続流」が青森県沖まで北上するという異例の事態となっているが、このようなケースで福島県沖あたりの地震の発生に影響があるかないかは、今後の課題としたい。


同様の手法で、能登半島を含む北陸の地震の傾向も既に調べてあるが、これはまた別の機会に紹介したい。








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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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