日本で起きる地震で、大地震といわれるものは1年でいつ頃に最も多く起きているかということは知られていないが、以前からデータ解析でわかっていて、ここで紹介する。
■地震雲?
私は「地震前兆研究家」を名乗っているだけあって、それらしい雲を見かけても安直に「地震雲」と決めつけることはしない。
だが、その可能性がある雲については、一応写真を撮影したり、目撃地点や見えた方角を記録しておく。
2日前に近所で見た雲も、撮影しておいた。
2025/11/21 14:05:小平市花小金井の小平グリーンロード上で、北東方面から湧き出る雲を観測。
雲が収束する方角を推定すると、下記の地図のようになる。
■三陸沖M5.5
そして、その日の夜に、北東方面で下記の地震が起きた。
2025/11/21 21:22:三陸沖、M5.5、最大震度2、小平市から約555km
ここ小平市は揺れず、東京都はどこも震度がつかなかった。
■地震雲?
この日の午後に見た雲は、この地震の前兆雲だったのだろうか。
そこで検証してみた。
近所の目撃地点から震源までを地図上で線でつなぐと、こうなる。
観測地点から震源までは、約555km。
雲が収束した方角と震源は、ほぼ一致する。
私は「地震雲」の類は常に慎重に検討するが、このケースは、地震前兆だった可能性を検討する価値はありそうだ。
XなどSNS上で「地震雲?」と投稿される写真の大半は、検討しようとも思わない、似て非なるものだ。
それ以前に、投稿する人が殆どその可能性を考えていないように思われ、写真を撮った方角、筋雲が伸びていた方向なども全く記さない。
少しでもその可能性があると思われるならば、日時・撮影した方角・雲が延びていた方向など、最低限のデータを記録しておくべきだろう。
いずれ、これまで自分が観測した雲や、科学的に検討に値する観測事例をまとめて、何らかの形で公開したいと考えている。
地震雲を肯定するにも否定するにも、この人を通らなければ話にならないという人がいる。
元奈良市長で、地震雲の研究家でもあった鍵田忠三郎氏だ。
何冊か地震雲に関する本を書かれているが、代表的な著書は「これが地震雲だ 決定版: 雲はあなたを大地震から救ってくれる」となっている。







