【前兆】九十九里浜のハマグリ~東日本大震災の前にも九十九里でハマグリ大量発生が起きていた

2020/11/25

地震前兆

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例の11/10頃から千葉県九十九里浜で大量発生したハマグリの件。

これが大地震の前兆現象であるかどうかは慎重に検討しているが、以前からの読者の方から、東日本大震災の前にも九十九里浜でハマグリ大量発生が起きていたという貴重な情報をいただいたので紹介する。


■千葉県の千秋さんより

実はこのメール、5日前に受信していたが、見る暇がなく遅くなってしまった。
以前から度々メールで色々情報を送ってくれていた、千葉県の千秋さん(仮名)からだ。
(改行は百瀬による)


11月20日(金) 14:09 受信

九十九里のハマグリの件で。
取り急ぎご報告だけしておきたい事がありまして。

わたしは、九十九里浜沿岸の町に住んでおります。

実は、3.11の時にもハマグリが大量に海岸に落ちていたんです。
その時はニュースにはなっていなかったので、これはおそらく地元民しか知らないはずです。
また、九十九里浜といってもとても広い(南北に長い。いくつもの市町村が九十九里浜沿岸にあります)ので、私の住む町の海岸ではハマグリが大量に落ちていても、隣の町やもっと離れた九十九里浜エリアで同様だったのかは定かではありません。

わたしは、南北に長い九十九里浜の、ちょうど中央あたりに住んでおります。

3.11の前、
数日から1週間前だったか、もしくは2週間とか、一ヵ月前だったか、
ちょっと記憶があいまいなのですが。
その時も、これまでみた事ないようなハマグリでした。

3.11の1か月以上前という事は無いです。それは覚えています。
拾うのは漁業権の関係で禁止なのですが、、、やはり異常なほどのハマグリだったので、
地元民の間では、ハマグリが大量にある!とかなり話題になったのです。
しかも、その時期って普通そんなに蛤って海で採れないので。
そして、蛤の大量出現の後、3.11が起こったのでした。。 

以前も3.11の蛤の件は教えた事があったかもしれないのですが、念のため、ご報告です。


■3.11の前にもあった

メールは続くが、まず上記の部分についてコメントを。
私は千秋さんから、ハマグリの件を聞いたのはこれが初めてだ。

今回のハマグリ大量発生の後にも当然のように過去の事例をサーチして、また今日も再度調べたが、3.11の前にはそのようなニュース記事も一般人のブログなども皆無だった。

ハマグリの地震前兆の事例は、先日11/20にnoteで公開した『【地震前兆百科】水中の生物:貝類(ハマグリ、アワビ等)』の項で、保持しているすべての前兆事例を紹介している。



この千秋さんの貴重な報告も、後日このノートに追加することにしたい。

東日本大震災の地震前兆事例として、魚類などのケースがあるのは、2011/03/04に鹿嶋市・下津海岸にクジラ52頭が座礁がある。
他には、3/8に沼津市のラブカ出現くらいだ。

東北地方太平洋沖地震の1ヵ月前以降のハマグリ大量発生ということで、巨大地震の前兆だった可能性は十分にあるだろう。

■被害地震となった千葉県東方沖地震

千秋さんからのメールの続き。


あと、最近大きな地震が少ないせいなのかわかりませんが、あまり頭痛や耳鳴りが起きていません。

九十九里が割れませんようにと願いますが。。
願うだけではダメなんでしょう、きっと。
備えたいと思います。

昔から九十九里浜沿岸は30年くらいの間隔で、九十九里が震源地の大きな地震がかかると言われています。
(昔から、地元の人はよく言います)

私が8歳の頃に、九十九里浜が震源地の大きな地震がありました。
1987年の千葉県東方沖地震です。
あれから33年が経とうとしています。

百瀬さんブログ応援しています。
あと、サルタヤさんのタイ料理の記事も楽しみに読んでいます。
我が家も家族揃ってタイ料理大好き一家です。

風邪、コロナ、インフルエンザなど、
お互い気をつけて頑張っていきましょう!

■千葉県東方沖地震の前の「空白域」?

千葉県東方沖地震(M6.7、最大震度5)は、1987/12/17に起きた。
2人の犠牲者が出て、関東で戦後初の被害地震となった。

M6クラスの海溝型地震でも、甘く見てはいけないという例だ。

九十九里浜のハマグリ出現から2週間ほど経ち、取り上げるメディアも増えてきたが、地震前兆説についてはフェイク的な…というのは言い過ぎとしても、そんなもん無いでしょ的なニュアンスで扱っているところが目立つ。

私自身も慎重さを失わないようにと気を付けてきたが、この千秋さんからのメールで、その可能性を高めざるを得なくなってきた。

今後さらに情報収集に努めることにしたい。


蛇足になるが、以前に私が千葉県在住の人なので「ち」で始まる仮名ということで「千秋」さんとした。
それが、実はもともと「ちあき」というニックネームなのだというので驚いた。

秋田県の明菜さんとか、私が付けたニックネームをそのままブログなどで使う人がいるが、長く使ってもらえると時間を費やした甲斐がある。

私は人の名前というのは「ことたま」で、たとえネット上のハンドルネームのようなものでも疎かにしてはならないと思っている。

それで、たとえば東京の人ならば「と」で始まる仮名を真剣に考えるのだが、知らずのうちにチャネルが繋がっているのかもしれない。

名前といえば、私はパソコン通信の昔から、ネット上でもライターとしての執筆でも、匿名は使用せずに必ず本名を使うようにしてきた。
それは、自分の書いたものに責任を持ちたいという想いの現れだったりする。

私の「直也」の名前は、生まれた時に港区に住んでいた頃に地元の偉い人に頼んで命名してもらったものだという。
今思えば、良くも悪くも全く「そのまんま」の名前を付けてくれたものだ。

■千葉県東方沖の大地震の可能性

千秋さんの報告を受けて、1987年12月17日の千葉県東方沖地震の前兆らしきことがあったかどうかを調べたくなってきた。

…といっても動物前兆などの事例はパッと見つからないので、前兆地震的なものがなかったかを調べてみた。

下記のマップは、千葉県東方沖地震の前の地震の比較対象として、10年前の1年間(1976/12/01~1977/12/17)の有感地震の震源分布を示す。


この地震の1年ほど前からの房総半島周辺のすべての有感地震の震源図だ。
次に、千葉県東方沖地震の1年前からの震源マップ。


ここで、ピンク線で囲んでいる小さい囲み部分の中は、本震とその後の当日に起きた余震だ。
ただ1つだけ、その年の1987/05/09にM3.6の地震が震源近くで起きていた。

これが前兆地震だとしても、地震多発地域の関東地方で、こんなM3程度の地震をいちいち気にしてはいられないだろう。

ただ、オレンジ色の枠で囲んだエリアに注目を。
空白域的に1年間は地震が起きていなかった。

もともと有感地震がそう多くはないエリアだとしても、1年間となると結構顕著なケースではないか。

たとえ私でも日本全国、このような空白域的なところがあるかどうかなどチェックしていられない。
だが、少なくともご自分が住む地域では、そういうチェックを行う価値はあるかもしれない。

■今日の前兆現象

まず、今朝のちび子の運動量。



次に体感だが、ここ数日、変な耳鳴りが続いている。
 


1ヵ月前の前回はエーゲ海地震が起きたが、今週末あたりから1カ月ほどが世界的に大きな地震に注意が必要だろう。


※自宅訪問型詐欺などが増えていて、特に一人暮らしの女性にとっても防犯カメラはあった方が良いだろう。
ドアを開けずに対話ができ、顔もチェックできる。







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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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