【地震防災】トルコ・シリア大地震級の巨大地震が日本で起こる可能性+自分が住む街の地震危険度をチェックする

2023/03/04

巨大地震 首都直下地震 南海トラフ 防災

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もうすぐトルコ・シリア大地震から1ヶ月経つが、この地震は阪神・淡路大震災や熊本地震の10倍近い地殻変動を起こしたという。

これだけ大規模な直下型地震が日本で起きる可能性があるかというと、あるようだ。

首都直下地震に備えて、建物倒壊の危険性が低い土地に住むことが重要で、その確認方法なども示す。


■東アナトリア断層

2023/03/02に週刊現代サイトで『「トルコ級」の大地震で日本列島が「分断」される日…恐怖の「パンケーキクラッシュ」』と題した記事が掲載された。



ここで、東北大学災害科学国際研究所教授(地震地質学)の遠田晋次氏が語る。


「トルコ大地震の震源は全長約300kmにもおよぶ東アナトリア断層です。阪神・淡路大震災や熊本地震を引き起こした断層の長さが30~40kmですから、それらの10倍近い地殻変動を想像していただければ、規模の大きさが分かると思います」


トルコは、ユーラシアプレートという巨大な岩盤の上にある。

周辺には、アフリカプレート、アラビアプレートとの境界が存在し、岩盤に歪みが溜まりやすい地域だ。

そのためトルコには多くの断層がある。


2/6のM7.8とM7.5の地震は、この東アナトリア断層の付近で発生した。


■日本で同等の地震は?

これだけ大規模な地殻変動が日本で起こり得るかというと、あるという。

それは、中央構造線だ。

奈良県から四国を通り、大分県まで伸びる、全長薬440kmの世界第一級の断層とされている。


この断層帯は10区間に分けて大地震の可能性を評価されるが、区間が連動する可能性も無い訳ではない。

「中央構造線断層帯」を震源とする直下型地震は、今後30年以内でほぼ0〜0.4%とされている。
だが、近年「熊本地震(発生確率ほぼ0〜0.9%)」「鳥取県中部地震(未知の断層)」と、発生確率が非常に低い、あるいは未評価の震源で被害地震が発生した。

以前から再三書いているが、このような発生確率は、あまり鵜呑みにしてはいけないということ。


■パンケーキクラッシュ

今回動いた東アナトリア断層は、過去200年間で大地震が起きていない空白域だった。

そして中央構造線も過去400年間ほど大地震が起きていない。


そのため、もっともマークされている断層帯となっている。

遠田氏は、こう語る。


「トルコ大地震では建物全体が真下に崩壊し、居住空間を押し潰す『パンケーキクラッシュ』が発生し、多くの死亡者を出しました。原因は建物の耐震強度の低さにあり、日本にもまだ耐震性不十分の建物が住宅だけでも約700万戸あります。

同じような揺れが襲えば、日本でもパンケーキクラッシュが多発する可能性があります」


トルコで起きた「パンケーキクラッシュ」の実例は、下記のYouTube動画で見ることができる。

ただし、ビルが一瞬にして崩壊するショッキングな映像のため、閲覧注意で。



このように、何の前触れもなく倒壊することもあり得る。

トルコは報道されているように、このような建物が倒壊する要因があったが、日本で決して同様のことが起こらないとは限らない。


■首都直下地震の危険度ランク

南関東では、今後30年間でM7程度の大地震の発生の確率は70%程度とされている。

東京都では、「地震に関する地域危険度測定調査」が定期的に実施されていて、おおむね5年毎に情報が更新される。


最新版は、令和4年9月に公表された。



この調査では、都内の市街化区域5,192町丁目ごとに以下の3つの危険度を測定している。


◎建物倒壊危険度 (建物倒壊の危険性)

◎火災危険度 (火災の発生による延焼の危険性)

◎総合危険度 (上記2指標を合算し災害時活動困難係数を乗じて総合化


ランクは5段階で、「5」が最も危険度が高いとされる。

下記のマップは、最新の調査の結果をマップで表したもの。

東京都の西端あたりの調査の対象外の地域は除いている。



これを見ると、東京都23区の、特に東半分あたりでランク5を示す茶色やランク4を示す赤色が集中している。


東京湾岸がランク1のところが多いのが意外だが、これは前述の3つの危険度を総合したランクであり、たとえば住宅密集度がシビアでないなどの理由で低くなっているのではないか。


■わが町は?

東京都都市整備局のページで、私が住む小平市を例に危険度一覧表を見てみる。



すると、私が住む花小金井6丁目は、各ランクが下記の通りとなっている。


・建物倒壊危険度:1

・火災危険度  :2

・総合危険度  :2




とりあえず、安心する。

そもそも小平市は、総合危険度が最高で3が6ヵ所の丁目で見られる程度で、ランク1が最も多い。


別の調査で、地盤も全体的にそう悪くなく、東京都の中でも比較的安心して住めるところだということになる。


■「国難」

いつも書いているように、自分が住む家の耐震性をいくら高めても、その家が建っている地盤が軟弱であれば意味がない。


あくまでも、サバイバルのために考える際の優先順位は「耐震性<地盤<地域全体の安全性」となる。


ちょうど今日はNHKテレビでドラマ「南海トラフ巨大地震」が放映されたが、南海トラフ巨大地震や首都直下地震では、起きれば「国難」級の大災害となり、これをきっかけに「日本の衰退」が始まることも考えられるという学者もいる。


政府やメディアがタブーとしている原発事故でも起きれば、更に大国難となるだろう。

それでも個人単位で自分や家族の命が残っていれば良いが、そのためにはやはり、上述の危険度ランクが低い土地に住むことが最優先事項だろう。


もし自分が危険度ランクが3くらいの高い土地に住んでいれば、より安全な土地への移住を真剣に検討するだろう。


22時になり、NHKで南海トラフの番組の続きが始まるので、それを見ることにしたい。



※サルちゃんのために買った大容量13800mAhのモバイルバッテリー。

卵2個分の軽さと小ささが受けて、今のところは問題なく、徹底してリサーチした甲斐があった。









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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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