06/28にペルー南部でM7.2、そして今日07/19にはチリ北部でM7.4の地震が発生したが、このあたりでM7クラス以上の地震が起きると2ヶ月以内に日本で被害地震や津波を含む大地震が連鎖することが非常に多く、その例を示す。
■ペルーとチリ
まず、この1ヶ月以内に環太平洋で起きた3つのM7クラスの地震は以下の通り。
2024/06/28 14:36:ペルー南部、M7.2、深さ24km
2024/07/11 11:13:フィリピン南島沖、M7.1、深さ620km
2024/07/19 10:50:チリ北部、M7.4、深さ117km
ペルーM7.2の地震が発生した際に、その後に日本周辺を含むリング・オブ・ファイアが活発になる可能性を示唆したが、その通りとなった。
過去1ヶ月間に環太平洋で起きたM6クラス以上の地震を、下記マップで時間順がわかるように→で示す。
■過去の地震連鎖例
問題は、経験的にわかっていることだが、ペルーやチリのあたりで大地震が起きると、その後にリング・オブ・ファイア上の対角線上で日本や台湾あたりで大地震が続くことが非常に多いこと。
そのため、非常に時間がかかるのはわかっていたが、ペルー/チリ→日本と大地震が連鎖した事例を洗い出してみた。
具体的には、ペルー南部からチリ北部の限られたエリアに絞って、1900年以降に起きたM7.0以上の地震を検索した。
それで得られたデータに、地震発生の2ヵ月以内に日本でM6.0以上の地震が起きた事例を抽出した。
それでも多数のデータセットがあるが、今日はそのうち、下記の条件に当てはまる日本の地震を紹介する。
・犠牲者が出た被害地震
・ペルー/チリの地震により日本に津波が到達した例
・M7.0以上の地震
その結果は下記の表の通り。
上記で、3列目の「日」の部分は、ペルー/チリの地震発生から日本の地震発生までの日数を示す。
■昭和三陸地震
上記のうち、最もインパクトがあるのが、1933/03/03のひな祭りに起きた「昭和三陸地震」だろう。
チリ地震(M7.3)の8日後に、日本の災害史に残るM8.1の巨大地震が発生し、3千人以上の犠牲者が出てしまった。
91年前には、このような大地震の連鎖の可能性に気付いていた人はいなかっただろう。
06/28のペルー南部M7.2の10日後の07/08には、小笠原諸島西方沖でM6.4の地震が発生したが、被害地震にはならなかった。
だが、この地震は「異常震域」を伴う深発地震であり、下記の通りM5クラス以上の地震を予測している。
このことも含めて、夏休みが明ける頃までは地震に注意した方が良いだろう。
■夢求三昧ブログ
『【レア植物】サボテン「月下美人」と「小野小町」~地震の前に開花する事例あり』