【大地震】熊本地震から5年~あの時トカラ列島近海でも予兆地震が起きていた?「トカラの法則」の可能性も検討する

2021/04/14

宏観異常現象 体感 地震 地震前兆

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トカラ列島近海の群発地震は、大地震の前兆ということでネット上では「トカラの法則」と言われている。

熊本地震(前震)から今日で5年が経ったが、あの時もたしかにトカラで予兆の地震(?)が起きていたのと、他にも前兆があったので紹介する。


■トカラ列島近海の予兆地震?

まず、熊本地震(前震)の1ヵ月前から起きていたM3.0以上の地震の震源マップを以下に示す。


そして、比較対象として、その1年前の同じく1か月間の震源マップも示す。


両者を比較すると、熊本地震の前では、3/4にトカラ列島近海でM5.3の地震が起きていた。
さらに、4/1~4/8には同震源域で6回の有感地震(M2.1~M3.2)が起きていた。

それに比べて、1年前の時にはトカラ列島近海で有感地震は1度も無かった。

やはり、これも一つの前兆としての地震だったのだろうか。

それから、トカラで地震があった4/1には、三重県南東沖でもM6.5、最大震度4の地震が起きていた。
このことは、フィリピン海プレートの押す力が働いた結果ではないかと思えてくる。

■フィリピン海プレートの活動

ここで、地震に詳しい方は、「熊本地震はプレートの活動ではなく、布田川断層帯という活断層の活動ではないの?」と言われるかもしれない。

だが、『日経サイエンス』2016年7月号の「火の国の地下を解く」と題した号では、こうある。

「中央構造線断層帯と別府・島原地溝帯の地震火山活動は,フィリピン海プレートが陸側プレートの下に沈み込む動きがおおもとにある。今回の地震活動は,同じくフィリピン海プレートの沈み込みで生じる巨大な「南海トラフ地震」に至る1つのステップとみることができる」

つまり、活断層地震でも、その大元にはプレートの活動の影響があるということだ。

当時はフィリピン海プレートが活発化していたので、それが沈み込んでいるトカラ列島近海で地震が起きても不思議はないのだ。

下記のマップでは、熊本地震の半年前2015/01/14以降に起きたM6.0以上の地震を示す。


これを見ると、フィリピン海プレートの東の境界付近でも地震が起きていたことがわかる。
さらに、前年11/14には、薩摩半島西方沖でM7.1、最大震度4の地震が起きていた。

ここまでくれば、地震にあまり詳しくない人でも、「九州はしばらく大きな地震に注意かな?」と考えることはできるだろう。

■熊本地震の前に起きていたこと

いままで上げた、熊本地震の前に起きていた地震の他に、それ以外の地震や噴火も含めて、以下にまとめる。

凡例:【エ】エルニーニョ

【エ】2015年夏~2016年春(1.5年間)
【猛暑】2015年。
2015年11月14日:薩摩半島西方沖で地震、M7.1、30cmの津波
2016年02月06日:台湾、2016年台湾南部地震、M6.4、深さ16.7km。犠牲者114人。
【噴火】2016年03月27日:パブロフ山、アリューシャン列島。
2016年04月01日:三重県南東沖、M6.5、最大震度4
【噴火】2016年04月18日:ポポカテペトル山、噴煙高度11000m。
2016年4月16日:熊本地震(前震)、M6.4、最大震度6強
2016年4月16日:エクアドル沿岸部、Mw7.8、犠牲者661人。
2016年4月16日:熊本地震、M7.3、最大震度7、犠牲者258人。

いつも書いているように、大きな地震の前には、その前年以降の夏に猛暑となることが多い。
熊本地震の前年2015年の夏も、猛暑だった。

また、熊本地震の2ヵ月前の2/6には、台湾南部地震(M6.4)も起きていた。
上記マップに書き入れたが、台湾もフィリピン海プレートの境界付近にある。

台湾で大きな地震が起きると、その後に西日本でも大地震が連鎖することが多く、それで2019年にTOCANAで、「台湾-西日本地震連鎖の法則」とぶち上げた。


その時は黒潮大蛇行が発生していない「直進期」だったので、南海トラフ巨大地震の予兆地震の一つかもしれないと考えたわけだ。
だが、結果的には南海トラフではなく熊本で大地震が起きた。

■「トカラの法則」?

私はこれまで、南海トラフ巨大地震や東日本大震災など特定の大地震の前にトカラ列島近海で地震が集中していたことがわかっていた。
そして、今回は熊本地震の前もそうだったことがわかってきた。

だが、「トカラの法則」といったくくりで調べたことは無かったので、そのような法則性については更に研究が必要だ。

昨日もどこかのテレビ番組で「トカラの法則」が取り上げられていて、地震学者の方が、大地震の予兆であることに信憑性は薄いといったことを語っていた。

だが、これまで書いてきたように、その法則性を一蹴するようなことは避けたい。
…というか、自分でも同じようなことを研究していて、たとえ現代の地震学で否定されても、可能性はあると考えるからこそ、時間を割いて研究している。

私は科学者の方々と違って、失うものなど何もなく、どんなに批判されようが、そう簡単には否定できない経験を積んできているので。

今日は、自分の「体感」も含めて熊本地震の前兆現象を紹介しようと思っていたが、これまで書いたことで時間を費やしてしまったので、それは余裕があれば明日以降に紹介することにしたい。


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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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