06/21に始まったトカラ列島近海の群発地震について、専門家が「海底噴火のリスク」に言及して新たな展開を示すとともに、それが現実になれば大地震よりも重大な事態になるということで、作者が言っていない「7月5日大地震説」よりも、こちらの方が最優先で、明菜さんの夢と繋がる可能性も出てきた。
■トカラ列島近海
トカラ列島近海で06/21から昨日07/03までに起きた地震は、計1200回を超えている。
気象庁の会見でも、「メカニズムがわからない」といい、いつ終息するか先が見えないと語っている。
ここで新たな説を展開してきたのが、東京大学地震研究所の笠原順三名誉教授だ。
昨日のTVのニュースで、笠原氏が解説している。
YouTube動画を埋め込んでおく。(12分位)
まず、群発地震については、もうしばらく続きそうだと語っている。
このように、火山性のマグマが海底近くまで上がってきているという。
海底に達すると、マグマが海底に噴出して「海底火山活動」が始まることも懸念される。
■群発地震の規模
ここで笠原氏が語っているが、「群発地震活動というのは、とんでもなく大きな地震が起きない」ということに関しては、同意できる。
過去のトカラの群発地震も、MでいうとM6クラス止まりだった。
そのため、「最悪の事態」としては、この震源域でより大規模な大地震が起きることよりも、やはり海底火山の噴火に注意すべきだろう。
■松代群発地震
これを現時点(07/04 20:10)で、06/01に始まった群発地震は1300回を超えた。
トカラに限らず、これだけ群発地震が頻発したのは初めてのことだ。
過去に群発地震が多発した例としては、長野県北部の「松代群発地震」がある。
1965/08/03に始まり、第1活動期は1966年2月まで続いたが、気象庁の震度データベースに記録はなく、すべて微小な無感地震だった。
第2活動期以降は1966/04/17に始まり、1970年6月まで400回以上続いた。
今回のトカラ列島近海の群発地震は、有感地震だけでは松代群発地震以上の回数が続いていることになる。
■地震よりも火山噴火
今回のトカラの群発では、科学者界隈では「トカラの法則」バッシング的な批判が見られる。
確かに7月5日「大災難」説にしてもそうだが、十分な知識に欠ける人々が大騒ぎしているという傾向が見られる。
今回の群発地震を観察し続けてきて、ひとつ言えることは、やはり火山活動との連動については否定できないものがあるということ。
・2025/02/05:副振動:鹿児島県・十島村中之島
・2025/02/13:副振動:奄美地方沿岸
・2025/03/27:副振動:鹿児島県・福岡県、長崎県など
・2025/04/16~05/20:トカラ列島近海でM2~M4クラスの地震9回
・2025/06/21~:トカラ列島近海でM2~M5クラス1300回以上
・2025/06/22:霧島連山・新燃岳噴火、噴煙高さ500m
・2025/06/23:諏訪之瀬島噴火、噴煙高さ2300m
・2025/06/26 15:45:霧島連山・新燃岳噴火、噴煙高さ500m以上
・2025/06/29:諏訪之瀬島噴火、噴煙高さ2100m
・2025/07/03:霧島連山・新燃岳噴火、噴煙高さ5000m
あれ?
学者さんたちによると、トカラの群発地震が他の地域の地震や噴火に影響することは無かったのでは???
また、昨日の記事で書いたように、トカラ列島近海の群発地震が始まった06/21に、黒潮の流路が微妙に変化していた。
1919年以降のトカラ列島近海の地震(単発地震も含める)は、その90%が黒潮大蛇行の発生中に起きていた。
上記の期間中、黒潮大蛇行の発生期間は全体の35%程度であることを考慮すると、この相関関係は「言い逃れできない」事実だろう。
■明菜さん
加えて、秋田県の明菜さんの『明菜の夢見るマガジン』読者の方は、この記事に書いたようなことと関連しているかもしれない夢が7月版に書かれているので、目を通してみてください。
07/07掲載の初稿の「海底でも」の項にあります。
