【地震前兆】『皆既月食』は大地震の前兆?東日本大震災の前にもあった~記事内容を検証する

2022/11/20

地震前兆 日食月食 満月

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今日『週刊実話Web』で、11/08の皆既日食が大地震の前兆ではないかという内容の記事が掲載されたが、この前兆説の妥当性について検討する。


■週刊実話WEB

今日2022/11/20に『週刊実話WEB』に掲載されたのは、『『皆既月食』が大地震の前兆!? 東日本大震災の発生前にも観測されていた』と題した記事。


●1



まず記事では、11/08の皆既月食の翌日11/09 17:40に起きた茨城県南部M5.0、最大震度5強について書く。

この地震が、皆既月食の影響で起きたのではないかということだ。


「社会部記者」が、こう語る。


「前日の11月8日夜は、月が地球の影に完全に覆われる皆既月食だった。皆既月食は、太陽と地球と月の位置関係が一直線になるため、普段の新月、満月時よりも引力は強まる。プレートも引力の影響を少なからず受けています。プレートそのものが1日に20〜30センチ上下している」


また、おなじみ武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏は、こうコメントしている。


「プレートとプレートの間で地震が起こりそうになっている状態では、引力がその引き金となる可能性があります。茨城県は〝地震の巣〟とされ、震度6程度の強い揺れを観測することがあるので要注意です」


■皆既月食の影響は?

ここまでについては、大きな異論はない。

だが、記事の筆者(編集者?)が、東日本大震災が発生した約3カ月前の2010年12月21日も皆既月食が観測されていたと書いている。


これについては、タイムラグがありすぎて、それを認めてしまうと何でもありになってしまうだろう。


記事の後半は、千島海溝と日本海溝で想定されている大地震に話題が移ってしまった。


では、今後も11/08の皆既月食の影響で大地震が起きるかというと、通常は1週間以上経過してから大地震が起きても、これも前兆だったと言ってしまうと説得力に欠けるだろう。


参考までに、過去に月食の前後に日本で起きた大地震の例を示す。


【-4】1935/07/11:静岡地震、M6.4、犠牲者9人。

【月】【S】1935/07/16 05:00UTC:皆既月食

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【月】1938/05/29 13:59 UTC:皆既月食・新月

【0】1938/05/29:屈斜路路震、M6.1、最大震度3、犠牲者1人。

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【-4】1946/12/5 台湾・台南新化地震、M6.1、犠牲者74人。

【月】【S】1946/12/09 02:53:満月・皆既月食

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【-3】1961/02/27 03:10JST:日向灘、M7.0、犠牲者2人。

【月】1961/03/02 部分月食

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【-7】1961/08/19:北美濃地震、M7.0、犠牲者8人。

【月】1961/08/26 部分月食

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【月】【S】1964/06/10:部分月食、新月。

【+6】1964/06/16 13:01:新潟地震、M7.5、犠牲者26人

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【月】1968/10/06 皆既月食

【+2】1968/10/08:小笠原諸島西方沖、M7.3、最大震度3。

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【-5】1971/08/02:十勝沖、M7.0。

【月】1971/08/07:皆既月食

----

【月】1974/11/30 00:13 皆既月食

【0】1974/11/30:鳥島近海、M7.3。

----

【月】1978/03/25 01:22JST:皆既月食

【0】1978/03/25:択捉島南東沖、M7.3、最大震度3。

----

【-1】1981/01/19:三陸沖、M7.0、最大震度4

【月】1981/01/20 07:50:半影月食

----

【月】2009/08/06 半影月食

【+3】2009/08/09:東海道南方沖、M6.8。

【+5】2009/08/11:駿河湾、M6.5、最大震度6弱。最大40cmの津波。

----

【月】2010/12/21 08:18UTC:皆既月食、日本で見える

【+1】2010/12/22 02:20:父島近海、M7.4、最大震度4、津波60cm

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【月】2022/11/08 20:02 :皆既月食・新月

【+6】2022/11/14 17:09:三重県南東沖、M6.4 、最大震度4、深さ350km。


月食の前後3ヵ月も見なくても、これだけ多くの被害地震を含めた大地震が起きていた。

海外の大地震や火山噴火を含めると、もっと顕著な傾向として現れる。



■今日の前兆現象

今朝の記事で書いた、ラドン濃度急変化やハムスター運動量の急増については、まだ関東で対応する地震が起きていない。


ラドン濃度を見ると、今朝の30から26まで下降して、上昇を始めて19時に至っている。


またラドン濃度の怪しい動きが始まったということで、警戒が必要かもしれない。


強い耳鳴りもまだ収まっていない。


そろそろ11/24の新月トリガー期間で、その点では注意が必要だ。



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保存期間は多少短くても3年はもつ。

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