1週間ほど前からXクラスなどの大規模な太陽フレアがCME（コロナ質量放出）を伴って多発しているが、今日もX8.7という7年ぶりの超大規模なフレアが発生し、しかもCMEが伴っているため、しばらく大地震・火山噴火に厳重注意となる。
■太陽フレア
今日も太陽で、大規模なXクラスの太陽フレアが発生した。
2024/05/15 01:46：X8.7、CME発生
2024/05/15 17:37：X3.4、CME発生は未確認
ちょうどスーパームーン新月の05/08の後くらいから（直接関係ないけれど）、連日のようにXクラスのフレアが発生し始めた。
下記の表で、「X2.1」などと等級の隣に「●」印をつけているのは、CMEの発生を伴っていたことを示す。
（時刻はJST）
ちなみに、どんなに大規模なXフレアが起きても、必ず大きな地震・噴火が伴うわけではない。
これにCME、つまり「コロナ質量放出」という現象が伴う場合に、より地震・噴火に注意が必要となる。
CMEとは、詳しく知りたい方は下記のWikipediaにあるが、太陽活動が活発になり、太陽から惑星間空間内へ突発的にプラズマの塊が放出される現象のこと。
そもそも太陽活動が地球上の地震活動に影響を与えるなど殆どの科学者からは鼻で笑われるだろうが、それでも最先端の研究を行う人々の英語論文を探すと様々なものが見つかる。
■過去のフレア・CME→地震
屁理屈を並べるよりも「事実」を並べた方が説得力があると思われるので、そうすることに。
なお、太陽フレアの規模はA→B→C→M→Xの等級の順に大規模となる。
赤字がフレアで、すべてCMEを伴った例を選んでいる。
◎ニュージーランド・カンタベリー地震
2011/02/15 10:44：X2.2
2011/02/21：フィリピン・ブルサン山噴火
2011/02/22 12:51：カンタベリー地震、M6.3、犠牲者・不明者181人
◎東北地方太平洋沖地震
2011/03/08 10:00：プロトン現象（03/10 21:00まで）
2011/03/08 19:35：M5.3
2011/03/09 04:46：M1.4
2011/03/09 03:08：M4.4
2011/03/09 11:45：三陸沖、M7.3、最大震度5弱
2011/03/10 08:13：X1.5
2011/03/11 14:46：三陸沖、M9.0、最大震度7
◎中国・四川地震
2013/04/11 15:55：M6.5
2013/04/13 05:33：淡路島付近、M6.3、最大震度6弱
2013/04/16 19:44：イラン南東部、M7.0、犠牲者41人
2013/04/19 12:05：千島列島、M7.0、最大震度4
2013/04/20 22:12：四川地震、M7.0、犠牲者180人以上
◎メキシコ地震
2017/09/06 20:53：X9.3、11年ぶりの規模
2017/09/08 02:26：小笠原諸島西方沖、M6.1、最大震度5強
2017/09/08 13:59：メキシコ・チアパス地震、M8.2、犠牲者91人
2017/09/11 00:35：X8.2
2017/09/20 03:14：メキシコ中部・イヤペル地震、M7.1、犠牲者326人
◎能登半島地震（2023）
2023/05/01 04:56：M2.4
2023/05/01 12:22：沖縄本島近海、M6.4、最大震度2
2023/05/04 17:05：M3.9
2023/05/05 14:42：能登半島沖、M6.5、最大震度6強
2023/05/05 16:20：M2.1
2023/05/08 08:23：M1.5
2023/05/11 01:02：トンガ、M7.6
◎モロッコ地震
2023/08/25 09:56：M1.4
2023/08/29 04:55：インドネシア・バリ海、M7.1
2023/09/01 11:54：M1.2
2023/09/02 15:33：M3.3
2023/09/03 09:14：M1.1
2023/09/03 17:09：M6.0
2023/09/08 03:58：M2.1
2023/09/09 03:09：モロッコ地震、M6.8、犠牲者2900人超
◎能登半島地震（2024）
2023/12/31 01:24：M1.4
2024/01/01 06:36：X5.0
2024/01/01 16:10：能登半島地震、M7.6 、最大震度7、犠牲者238人
本当はもっと「これでもわからんか！」とやりたいところだが、それは後日noteマガジンの方で体系的な研究結果として出力したい。
■フレアはトリガーの一つ
「大規模な太陽フレアが起きていないから大地震は安心」とは限らない。
地球上の大規模な地震は、「太陽活動」、「特別な月齢」、「台風など気象現象の影響」などの様々な事象を「トリガー」として発生することが多い。
昔、ある著名な発明家に取材した時に、「現代の科学でわかっていることはごくわずかで、わかっていないことの方がずっと多い」と言われていた。
たしかにその方の発明は、科学などの「常識」に捉われていては到底思いつかないような発想に基づくものが多い。
自分の地震予測も、この太陽フレアの問題についても、SE歴25年の経験も活かして、「科学的常識よりもデータを重視する」といういつもの態度を変えずに、今後も取り組んで行きたい。
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