埼玉県八潮市の道路陥没事故から3ヵ月経ったが、トラックに乗っていて転落した男性(74)の安否が不明だが、このような陥没事故のリスクが高いのは何度も書いているように縄文海進の前に海だったような土地であり、地震発生のリスクも高くなることを再度解説する。
■最新状況
この陥没事故は、2025/01/28 09:40頃に、 埼玉県八潮市中央一丁目交差点の「和食麺処サガミ八潮店」の前で起きた。
発生2日後の01/30にブログで、第1報の記事を書いた。
今日の報道によると、埼玉県の大野知事は今日05/01朝に、消防隊員らによる下水道管の中の調査で「見つかったトラックの運転席部分の内部に人と思われる姿が確認された」と明らかにした。
消防や警察は明日05/02にも本格的な捜索を行うという。
事故発生直後に私が考えたように、この土地が縄文海進の前に海だった土地であることにより、軟弱地盤のために陥没のリスクが高くなったのだろうか。
そこで、AIの助けを借りることにした。
■ AIからの情報
まず、Googleで「八潮市 下水管 地盤」と入力してみる。
すると、「AIによる概要」が表示される。
八潮市で発生した道路陥没は、下水道管の破損が原因であると考えられています。破損した下水道管は、地下10メートルにあり、通常よりも深い場所にあることが特徴です。また、八潮市は地盤が軟弱な地域であり、下水道管の腐食が進行しやすかったとみられています。
以下に、その続きが長いので、要約して示す。
・下水道管の状況:
破損した下水道管は地下10mにあり、直径4.75mの鉄筋コンクリート製で、1983年に敷設された。
・地盤の状況:
八潮市は、関東平野の中でも地盤が軟弱な地域であり、かつて海だった場所です。
・腐食の原因:
下水道管がカーブしていた場所や、地盤が軟弱な場所では、硫化水素が発生して腐食しやすく、今回の事故の原因として考えられる。
・陥没の状況:
陥没の深さは約15mで、うち8mは土砂で埋まっているとされる。
・まとめ
八潮市の道路陥没は、下水道管の破損と地盤の軟弱さが複合的に影響して発生したと考えられます。この事故は、下水道管の老朽化や、適切な点検の遅れが原因である可能性を示唆しており、インフラの老朽化対策が喫緊の課題となっています。
どこかから持ってきた情報だろうが、地盤の専門家による見解が取り込まれているのだろうか。
次に、私のPC上のChatGPTでも調べてみたが、概ね同様の情報が返ってきた。
■その後に起きた地震
では、陥没事故後の3ヵ月間で、近場で地震が起きていただろうか。
検索すると、1~3ヵ月後くらいに、下記の地震が起きていた。
陥没がこれらの地震の前兆だったというつもりはないが、やはり陥没が起きやすい土地は揺れやすいということを示しているだろう。
■地盤がイチバン
いつも繰り返して言っているが、住居の耐震性を高めることより、絶対的な優先順位としては「軟弱地盤の土地に住まない」ということがある。
3ヶ月前の記事で使用した図を再度示すが、7千~6千年前の関東地方は「縄文海進」の前で、八潮市を含めて白い部分は海底だった。
一般に東京都23区の東側あたりは、標高が低く昔は海だった軟弱地盤の土地であり、いつか起きる首都直下地震のことを考慮しても、住まないに越したことはない。
「湾岸」ではないから安心ということはなく、上記マップのように、埼玉県の北の方まで海だったのだ。
八潮市の陥没の直後に発行したnote定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチ』の01/31の記事では、過去に発生した道路陥没事故が、地震前兆だった可能性がある事例を集めている。
八潮市の件は、今後なにか進展があれば、また書くかもしれない。
※ややマニアックな領域かもしれないが、この問題に関わる本質的な内容を含んでいる。
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