【予測】関東大震災など大地震の前の空白域と首都直下地震などの震源の予測

2020/11/12

首都直下地震 地震予測

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先日、気象庁の「震度データベース検索」のユーザーインターフェイスが変わったことを機に、関東大震災や昭和南海地震など過去の大地震の前にあった「地震空白域」を調べてみたところ、色々と見えてきたことがある。


■新しい「震度データベース検索」

大した話題ではないが、まず順番的にこちらを説明した方が良いということで紹介する。

数日前に、気象庁の「震度データベース検索」のユーザーインターフェイスがガラッと変わった。



以前のものがヒンシュクを買っていたのは、震源域を一つ一つリストから選んでいかなければならないこと。
一つのエリアをブロックで選択するということができなかった。

それに比べて、米国USGSの検索では、地図上で四角形のブロックを切り取ることができる。
それで、日本の地震を調べるときでも、敢えてUSGSを使っていたりした。

今回の改変で、それができるようになった。


この新ユーザーI/Fを利用して、色々と調べやすくなった部分がある。
早速、それをやってみることに。

■地震空白域

次に、「地震空白域」を説明する。

空白域というと、地震が少ない地域がすべてそうだと勘違いされるかもしれない。
そもそも最初から地震が起きないところというのがある。
プレート境界から遠いところとか。
空白域とは、そういうものではない。

例えば2つのプレート間で過去の大地震の震源が境界沿いに並んでいるが、あるところだけ空白がある。
そういうところを、「第1種空白域」と呼び、将来大きな地震が起きる可能性を秘めていると考えられる。

また、ある地域で微小地震を含めた地震の発生が、ある時から低下した場合に、地震活動の静穏化が起きているとして、その地域を「第2種空白域」と呼ぶ。

長く大きな地震が起きていないからといって、闇雲に恐れることはないのだ。

そこで、私が今日やってみたのは、震度データベースで、過去に大きな地震が起きた日の前日までの有感地震を検索して、空白域がないか調べてみること。
ただし、ここでいう空白域とは、前述の地震学的な定義とは少し異なるが。

■大正関東地震

まず、気象庁データベースにある1919年以降のデータで、1923/09/01の大正関東地震(関東大震災、M7.9)が起きる前日までの有感地震(震度1~)を検索してみる。

すると、下記の図のようになった。
ちなみに黄色い■印は、神奈川県西部の大正関東地震の震源を示している。


黄色線で囲んだ部分は、大震災前の4年間ほどにすぎないが、空白域的な部分が見られる。

次に、範囲を1日伸ばして、大地震が発生した日までを検索してみる。


2つのマップを比べると、この1日だけでずいぶん多くの地震(余震など)が起きていたのだとわかる。

ピンクの枠で囲んだ部分で、この1日で起きた地震では2筋の流れが見られるが、これはプレート境界に沿ったものだろう。

■昭和東南海地震

次は、1919年から1944/12/07の昭和東南海地震(M7.9)の前日までを検索する。
黄色い■の周囲に、空白域が見られる。


次に、地震当日までの地震の検索。


こちらも、1日で震源の北東あたりでかなりの余震が起きていた。

ついでに、1960年から現在までの過去60年間ぐらいの南海トラフ周辺の地震を検索してみる。


過去も現在でも、紀伊半島の西側は相変わらず地震が多い。
これを見ると、南海トラフ付近ではM6クラスの地震も何度か起きているのが、昭和東南海地震の前と異なる。

これをどう解釈するかが微妙なところだ。
令和東南海地震(?)の前触れだったらイヤだなと誰もが思うだろう。

たしか木村政昭氏だったか、これらの地震が起きたために南海トラフ巨大地震は当分起きないだろうと言っていたような気がする。

■首都直下地震はどこで?

時間がなくなってきたので最後にするが、やはり「首都直下地震は(本当に起きるとすれば)どこで起きるのか?」ということが、多くの人々が知りたいところだろう。

過去60年間ぐらいの、1960年~現在の南関東の全ての有感地震を検索してみた。
検索の上限を超えているようで、古い地震は表示されていない。


こうして見ると、いくつか空白エリアが見つかる。
東京都多摩地区から神奈川県中部、三浦半島周辺、房総半島の2エリアなど。

地震が起きていないからといって、それはプレート境界の地震多発地帯とは逸れているなどの理由もあるので、一概には言えない。

ただ気になるのは、例の異臭騒動が起きている三浦半島で全く有感地震がないことだ。

■神奈川は注意か?

次に、M6.0以上に絞って、今度は上限に引っかからないだろうと、1919年から現在までの全期間の地震を検索した。



ここでは、三浦半島を含めた神奈川県の広い範囲で大きな地震が起きていない。

100年前に巨大地震が起きていたから、次は他のところと見るべきか、そこらへんが問題だろう。

では、20世紀以前の地震はどうだろうかと、政府・地震本部のWebにあるマップを見てみる。




やはり、神奈川県の内陸部あたりは昔も大きな地震が起きていない。
ただ、三浦半島には三浦半島断層群があり、真っ赤っかだ。

この断層群では、エリアにもよるが、「主部(武山断層帯)」ではM6.6程度の地震が30年以内に6%~11%と比較的高い確率となっている。

やはり神奈川は注意した方が良いだろうか。

参考までに…というか全く参考にならないかもしれないが、あてにならない(かもしれない)私のダウジング地震予測の結果を付しておく。


■今日の前兆現象

自分の体感だけ。
現在(2020/11/12 23:40)もセミ鳴きの非常に強い耳鳴りが続いていて、関東圏は注意を。


※3年半前に類似の商品を設置したとたんに家からネズミが消えた。
他に原因が思い当たらないので、これだったのか。
下記の製品が良いかどうか不明だが超絶高評価。









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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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