04/30に熊本県で、120年に一度咲くというクロチク(黒竹)の開花があったが、過去には地震前兆と思われる事例が多いので紹介する。
■クロチク開花
以下は、読者の方からの情報。
2025年4下旬、熊本県玉名郡長洲町の民家の庭で「120年に一度しか咲かない」といわれる「クロチク(黒竹)」が開花した。
50年ほど前に植えられたもので、74歳の家主が「珍しか、生まれて初めてですよ」と語る。
地震前兆の可能性がある事例は多い。
同じ頃に、千葉県木更津市でも開花したという報道もあった。
■木更津市でも開花
4月下旬頃、木更津市中央1のフォトスタジオ「写楽館」の茶室庭園で開花した。
社長によると、2016年に植えて以来、初めての開花だったという。
こちらの場合、その後に起きた下記の地震の前兆だったかもしれない。
2025/05/04 12:35:東京都23区、M4.1、最大震度2、深さ82km
震源から開花地までは35km離れた近場だった。
■過去の前兆事例
過去にクロチク開花の後で地震が発生した事例を1件だけ紹介する。
これまでの研究で忘れられないケースとなったものだ。
2018/05/28頃:大阪市北区、うめきたUMEDAIガーデン、クロチク開花
→2018/06/18 07:58:大阪府北部地震、M6.1、最大震度6強、深さ13km、距離20km
開花時の公式Instagramの投稿では、「珍しさのあまり、天変地異の前触れという説もありますが」云々とある。
■今回の地震?
では、今回の熊本県の事例では、既に対応する地震が起きていただろうか。
可能性としては、下記の地震がある。
2025/04/20~30:熊本県玉名郡長洲町の民家、クロチク開花
→2025/04/26 12:06:熊本県熊本地方、M4.2、最大震度3、開花地から41km
→2025/04/28 16:54:熊本県天草・芦北地方、M3.0、最大震度1、50km
→2025/05/05 02:03:熊本県天草・芦北地方、M3.3、最大震度1、49km
上記3件のうちのどの地震に対応するかは、正確な開花時期が不明なために何とも言えないが、いずれも近場ではある。
あるいは、まだ開花から1ヶ月経過していないことを考えると、今後に起きる地震に対応するかもしれない。
※南海トラフ巨大地震の被災想定地域に住む方は必読。長年の研究の集大成の私家版で売切れたら終わり。
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