【再掲加筆】地震学者が考える大震災+『原発洗脳』された日本人

2022/08/25

巨大地震 原発 津波 東日本大震災

t f B! P L

 


百瀬のAmazon Kindle著書

 


この記事は11年前の2011/08/17に執筆したブログ記事を加筆訂正して再掲するものだが、最新の報道では現在の首相は「原発新増設」へ向かうようで、それに反対する意味合いでも再掲することにした。


■「8月12日に大地震」

例の8月12日騒ぎが過ぎて、ブログのアクセス数もだいぶ落ち着いてきた。


↑この行は補足が必要だろうが、2011年8月12日に大地震が起きるという予言がネット上で大きな話題となっていた。


ある子供が、天使の声が聴けるといい、大地震の夢を何度も見たという。

M7クラスの地震で、津波が襲い、東京湾は重油の流出で一面火の海となるという内容だった。


だが、その日8/12 3:12に福島県沖でM6.1、最大震度5弱の地震は起きたが、3.11の余震が日々起きていたあの頃では取るに足らない地震で、被害もなかった。


いつも書いていることだが、日付まで指定した予言や予測がこれまで的中したことは、ほとんどない。



■平原和朗氏インタビュー

この日(2011/08/17)の朝日新聞の朝刊で、「夏、言いたい」という連載記事に目が止まった。

日本地震学会長で京都大理学研究科教授の平原和朗氏のインタビューだ。

ブログで紹介せずに終わるわけにはいかない内容なので。

非常に考えさせられることを語っている。


まず東日本大震災の余震について聞かれ、震源の周辺では、5年以上続くだろうという。

マグニチュード8近い大地震が起こる可能性もあると。


「首都圏でも、いつ大きな地震が起きてもおかしくない」とも語っている。

新関東大震災だけでなく、東海・東南海・南海、立川断層(?)、etc。

危ないところはたくさんある。



■原発をどう捉えるか

次に、原発事故について聞かれて、平原氏はこう答えている。


「予測した地震規模が違っていたことは、地震学者の責任だ」


だが東電は、事故後に状況が把握できていないことを発信できず、大丈夫と言い続けて、対応が遅れたようだと。

立場上言えないこともあるのだろうが、本当は、危険な状況にあるという事実を隠蔽していたことを指摘したいのではないかと勝手に解釈したりして。


原発については、こう語る。


「段階的に縮小してやめる計画を立てた方がいい」


地震学者からこのような言葉が出ると、やはり重みがある。

ここも言いにくいことがあるだろうと、勝手に「本音」を推測で代弁させてもらうと、こうなる。


「日本のような地震多発国では、どんなところに原発を建てても安全なところはないんです。福島以上の大惨事が起きる前に、早急にすべての原発廃止に向かわないと、この国は再建不能になってしまいます」


この大震災で、想定外としか言えなかったのは敗北だと。

日本海溝近くに大きなエネルギーがたまっていたのを、見逃していたという。

今回の反省を踏まえて、今後の地震予測の精度が上がるようにしてほしいものだ。


平原氏は、いままでは科学者はわかったことだけ発表すれば良いという考えだった。

だが、これからは情報がどう受け止められるのかを考えて発信する方法を学ぶ必要があるという。



■「起きない」と断言してはならない

いつもの繰り返しになるが、多くの人命がかかっていることなので、たとえ不確実なことであっても、国民に知らせてほしいものだ。

パニックとまで行かなくても、誤解や曲解が発生するから、難しいことはわかるが、そこを何とかやってもらいたい。


地震予測でも予言でも、「起きる」と言っておいて、実際は起きなければ、「良かった」と思えば良いではないか。


だが、「起きない」と断言しておいて、実際は大惨事が起きてしまう方が、「罪」はずっと重い。


イタリアで2009年1月から4月に発生したラクイラ地震(群発地震、最大M6.3)では、300人以上の犠牲者が出た。


地震の危険度を判定する国の委員会が地震発生前の3月31日に大地震の兆候がないと判断し、それが記者会見で発表された。

安全宣言を出した委員会メンバー7人(行政官2人、学者5人)は過失致死でラクイラ地方裁判所に起訴された。

だが、その後に証拠不十分として二審は無罪判決となった。



■画期的なアイデア?

最後に、平原氏は地震学者として何をすべきと考えているかと聞かれて、こう語る。


「地震が来たら、街全体がふわっと浮き上がって、被害を避けられるような画期的なシステムができないか」


これはちょっと簡単には行かないな。

この人、本当に科学者なのかと、ちょっと笑えた。

さて100年後にどうなっているか。


これを読んで思い出したが、実は私も同じようなことを考えたことがあった。

たとえば、もうちょっと実現へのハードルが低いものとして、こういうのはどうか。


大津波が発生したら、ふわっと浮き上がれる水陸両用車とか。

二次元的な動きしかできないから津波の被害が起きてしまうわけで、とにかく津波の波の高さよりも高いところへ逃げられれば良いのだ。

考えればいろいろアイデアはあると思う。


その後も今でも、津波に関しては三次元的に避難するアイデアは常に考えている。

何らかの飛行手段などによって、上へと避難できないかと。


個人レベルの飛行する乗り物はあるが、問題は費用面だろう。

また、最も必要とする高齢者や障害者でも扱えるものという条件が重要だ。



■原発反対

最後に、原発について書き足らないことがあるので。


そもそも日本の原発は、米国の「国策」によって日本にもたらされた。

それは、「原子力の平和利用」という形による「洗脳」だった。


私ごときがそう書いても説得力がないだろうが、あの苫米地英人氏が『原発洗脳 アメリカに支配される日本の原子力』という本を書いてすべてを暴露していたとなれば、話は違ってくるだろう。


というか、今これを読んで初めて知るのでは、あまりにもいただけない。

政府が言うことが、メディアが流すことが全てだと思っている方は…イヤそれ以上書くと角が立つからやめておこう。


昨日の報道によると、政府は電力の需給がひっ迫する状況やエネルギー安全保障に対応するため、来年の夏以降、原発7基の再稼働を追加で目指す方針を脱炭素社会の実現に向けた会議で確認した。


また、これまで原発の新増設について「想定していない」としていたのが、次世代の原子炉の開発や建設を検討することを明らかにした。



いつの間に?


【写真】荒廃した福島の町


福島県で生まれ故郷を追われた人々の多くは、反対だろう。


被災地に残された犬や猫が、飼い主を待ちわびている写真を見ると、「原発事故は二度と起こしてはならない」と強く想う。




この記事を書いた11年前に、国民の68%が脱原発を支持していたという調査があった。

だが、のど元過ぎれば何とやらで、今はもっと低くなっているに違いない。


この国の未来について色々とオフレコ情報が入ってくるが、「明るい未来はどこにあるの?」と思うようなことばかり。



■サルちゃんのタイ料理三昧

『【タイ料理】カオソーイ・ガイに『糖質0g麺』を初めて使用~食感はまるでタイのクィッティアオ』

「なにこれ?」的な食感になった。

まるでクィッティアオ(米粉麺)。




※2015年に購入した『原発洗脳』、むさぼり読んだ。

知識がないから騙される。

大惨事が起きてからでは遅すぎる。









ブログランキング参加中
にほんブログ村 その他生活ブログ 地震・災害へ
にほんブログ村
人気ブログランキング

自然災害ランキング
人気ブログランキング

地震ランキング

関連記事

Translate

クリックで救える命がある

クリックで救える命がある。

関連サイト

過去記事(月単位)

ブログ内検索(Google)

ブログ内検索(旧はてな)

このブログを検索

このサイトについて

ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

QooQ